智慧の冒険ならば・・・


プレコがやってきた
 古新聞エコバックをより便利に作れるよう、ポンチを買いにDIYショップに出かけた。しかし、ポンチそこのけでまっすぐにペットショップに向かってしまった。水槽を眺めていると4僂曚匹両さなプレコが1尾380円で売られている。
 足がピタリと止まってしまう。そして、しばらく水槽内を眺める。何だかボクを誘惑している。「おにいちゃん私はどぉーお」。いやいや違ったおじ(い)さんだった。欲しいなぁ。どうしようか考えながら何度も展示水槽の前を往復する。
 結局、水草と一緒に2尾購入することにした。誘惑に弱いなぁ。ビニール袋に入っているプレコを一枚カメラに。
 正式にはセルフィンプレコと言う名前のようだ。セールのフィン。つまり船の帆のように背びれが大きくなるらしい。小さなプレコの隣に30僂曚匹瞭韻献札襯侫ンプレコも1尾販売されていた。しかし、あまりのでかさで見るだけにした。
 これで我が家の水槽の魚種は5種類になった。3匹のネオンテトラがキラッとしている。エンゼルフィッシュがドヨーンと1匹。3匹の青コリドラスが水槽の底をポヨポヨと泳ぐ。奥には生き残りのグラスキャット1匹がヒラヒラと身体をくねられる。そして新入り2匹のプレコだ。ナマズの仲間が多い。
 目立たない魚ばかりがずぼらな飼い主のもとで健気に生きている。がんばれ魚たち。

   水槽でそっ気ない動きナマズたち
      けなげな泳ぎ妙に悩まし


嘘について、あらためて納得
 日曜日の楽しみは新聞各紙に掲載される「読書」欄だ。いろいろな人の書評を読めるのが楽しい。今朝の朝日新聞の読書欄に坪内稔典さんという俳人が柳田国男の「不幸なる芸術・笑の本願」の書評を書いている。
 坪内さんは「不幸なる芸術・笑の本願」から引用しながら「嘘」について俳句の考え方を書いている。その書評の冒頭部分を少し長いが引用したい。目からウロコの内容だ。
『3歳の弟が豆腐屋に油揚げを買いに行った。買ってきた油揚げは端が欠けていた。彼は、鼠が味噌こしに飛び込んで食べて逃げた、と説明した。もちろん、弟は油揚げがとてもうまそうだったので、思わず端をかじったのである。彼の母は、ずいぶんやかましい人だったけど、「この時ばかりはおかしそうに笑った。そうして快くこの幼児にだまされて、彼のいたいけな最初の智慧(ちえ)の冒険を、成功させて遣ったのである」。
 人は成長の過程で嘘がつけるようになる。嘘をついてつじつまを合われるのだが、それを「嘘つきは泥棒のはじまりよ!」ととがめるのではなく、「最初の智慧の冒険」として母は容認した。ちなみに、この話は、外見を描く写実主義ばかりがはやり、嘘の効用などに気づかない時勢への批判として書かれている。』
 
 実はボクは先日、ちょっと知っている子どもに小さな「嘘」をつかれた。その時は「嘘つきは泥棒のはじまり」と頭をかすめたのだった。さらにその時にはダメな子だなぁと心の中で思った。
 しかし今、坪内さんの文を読みながら「もしかしたら、あの子は油揚げの片隅をかじった程度だったのではないかな」と思っている。もっとも智慧の冒険ではなかったけれど・・・。
 詩でも俳句でも短歌でも小説でも「見てきたようなことを書かなければ」ダメなときがある。と、思う。つまり嘘も書く必要があろう。それが芸術にもなり人々を魅了している。何でもかんでも現実にあることばかりではおもしろみがない。
 そんなことを思わせてくれた。そして、坪内さんは柳田国男のこの本との出会いによって今なお俳句を作っている。と、言う。

 現実には夢のような嘘ばかり話していたりすれば変な人間だし、他人をあざむくためのごまかしの嘘は泥棒のはじまりなんだけど・・・。そして、本当の嘘を人は許せないのではあるが・・・。


今日は終日雨降り也。強い雷も鳴った。いよいよ冬が近づきつつある。
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