焚き火はいいなぁ(なべっこ)
なべっこ遠足
今の時期は寒いじゃないの。と、考えた。しかし今日は小春日和ではなかった。でも無風で晴れたり曇ったりの一日。気温は15℃まで上がった。どれだけ風が吹かなかったのかを証明しよう。実は男鹿の凧博物館でもらってきたフランクリンカイトを揚げようと試みた。ところがまったくの無風状態で揚げることは叶わなかった。残念。だが、昨夜の「あの苦いニッカウヰスキー」でやった一人天気祭りが効いたぞ。
そんな好天の本日、桧木内川河川敷では3年生全員の「なべっこ遠足」がおこなわれた。
大きな空き缶を利用したかまど、コンクリートブロックを利用したかまどなどで少女たちは各班ごとに思い思いのナベを作った。
カレーライス、キムチ鍋、煮込みうどん、煮込みラーメン、シチューなどなど工夫をこらして料理を作る。
まずは火おこしからだ。これが難しいらしい。新聞紙だけを燃やして木に火が燃え移らない。新聞紙の燃えかすだけが山盛りになっている。ウーム、ここで手助け。まずは燻っている木をどかして井桁に組んでやる。そして、新聞紙の燃え残りを中心付近に置き再度着火。やはり名人伊藤がやるとパチパチと燃え上がる。
「オーッ」と歓声が上がる。まぁ、ボクは平然と次の燃やせない班に行って火を燃え上がらせる。なんていいヤツだ。
焚き火は心を燃え上がらせる何かがある。作家の椎名誠氏は焚き火が大好きであちこちで盛大に焚き火をしたことをいろいろな文に書いていたことを思い出す。
火を燃やす行為は人類の進化に大きな影響を与えたはずだ。人間にしか火を扱うことはできないからだ。
それぞれの班でメニューが出来上がってくる。ボクは適当に発砲スチロールの丼を持ちながら各班を周り、一口ずつ食べさせてもらった。皆、上手い、美味い、旨い。
まぁ、そんな「火」を扱いながら楽しい一日を過ごしたと思う。とても穏やかで素敵な「なべっこ遠足」だった。
少女たち具材を選び火をおこし
仲間とともにたらふく食べよ
教育で気になる記事が
昨夜、インターネットを見ていたら下のような記事が目についた。少し長いが引用しよう。
『生徒暴行の元高校職員に無罪=「体罰に当たらない」-横浜地裁
11月13日17時57分配信 時事通信
神奈川県藤沢市の県立湘南高校の食堂で、食器を片付けなかった男子生徒の首を押さえ付けけがを負わせたとして、傷害罪に問われた元定時制非常勤職員の男性(38)に対し、横浜地裁が傷害の事実を認定した上で無罪(求刑罰金15万円)を言い渡していたことが13日、分かった。
大島隆明裁判官は「体罰はできる限り避けることが望ましいことは論をまたない」としつつ、「男性の行為は生活指導の必要上行った行為で、正当な範囲を逸脱したとは認められない。規律違反に対する制裁として行ったものではなく、体罰に当たらない」と判断。「仮にこの程度の行為も一切許されずに処罰対象になると、素行が悪く指導に従おうとしない生徒らが、体に触れられた程度でも容易に教職員を警察に告訴する風潮を生み出しかねない」と述べた。』
どうだろうか。今は生徒の身体にちょっと触れただけで、すぐにキレる子どもが多い。それを暴力だ体罰だと言いつのる場合もあると聞く。
ボクは体罰は絶対にやるべきではないしやってはいけないの信念で長い間仕事をやってきた。甘いと言われようがその意志は変えなかった。
しかし裁判の判決のように、今はあまりにも権利意識が強すぎるのか情報が間違って伝わっているのか何でもかんでも体罰として指導に従わない例もあるようだ。
この判例が教育現場で今後どのように認識されるか注目すべき判決である。
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