
バングラディシュコンサート
昨夜、一人の男がレコードを三枚持参してきた。
彼が能代の飲み屋で飲んでいたら、そこの飲み屋のマスターが「このレコードを知っているか」と言って聴かせてくれたらしい。
そのレコード名は「THE CONCERT FOR BANGLADESH」である。1971年バングラディシュを救済しようとビートルズのジョージ・ハリスンとボブ・ディランが中心となり実施されたコンサートの実況録音盤だ。
外側のジャケットもない三枚セットのレコードと曲名を書いた分厚い歌詞解説書兼コンサート模様の写真集を紙袋に入れて無造作に持ってきた。
ウーム。これをレーザーターンテーブルで取り込めと言うことらしい。わかりました。やりましょう。レコードの盤面はすり傷が多い。そして指紋も多くついている。まずは真空洗浄からスタート。
そして、レーザーターンテーブルにスイッチを入れたらONにならない。これはどうしたことだ。しばらく電源を入れなかったので壊れたか。と、一瞬青くなった。機械の裏側を確認すると電源コードが抜けているではありませんか。初歩的なことだ。
そして、三枚のレコードの音源をキャプチャーした。残念ながら盤の傷で1カ所だけ音飛びが少々起きてしまった。しかし、その他の音は問題ない。まぁ、古いレコード特有のパチパチノイズはあるのだがこれも味である。
ジョージ・ハリスンとボブ・ディランの35年以上前の声と演奏が聴けた。ジョージ・ハリスンはこの頃ビートルズ解散間近(と、言うよりも実質解散)なので自分の道を探していた頃だ。ギターでエリック・クラプトンも参加している。
三枚のレコードを二枚のCDにまとめて手渡した。一つのセットは勤務の往復で自分の車で聴いてみたが音も問題なくとても良かった。
懐かしい音源を聴くことができた。レコード恐るべしだ。
今は亡きジョージの歌うサムシング
やさしい気持ち響く旋律
学力テスト結果公表是か非か
さて、非常に後味の悪い、昨日秋田県の寺田知事が公表した学力テストの結果公表について一言書いておきたい。
まず新聞やメディアの対応。地元の魁新聞のスタンスは「手順踏んでいない」と、この公表を明確に批判している。そして公表した数値を掲載しないと新聞紙上で明言した。ほとんどのメディアはこの公表について批判的である。この判断は間違いないだろう。
そしてボクは次のように考える。
単に平均点だけを公表したことでは成績アップや教育全体にためにはならない。受験者数によって単純な平均点は大きく変わる。得点の内容がどうなのかということを分析しない限り単純な平均点は無意味と言っても良いくらいの数値だ。例えば平均点が50点だとすると100点と0点の平均点と、50点二人の平均点は同じだ。だから得点の分析が必要なのだ。そして、受験者の少ない場合には一気に平均点が上がったり下がったりする。
数字のごまかしをやられやすいのだ。
まぁ、数値の問題だけではなく全国一斉の学力テストが、学力アップのために本当に必要なのかどうか。この検証も必要だろう。ボクは不要だと考えている。
学力とは何か。テスト問題を解くだけではないだろう。自ら考える力だって必要だ。そのすべてが学力となるのだ。
テストの点数至上主義ではいけない。と、ボクは考える。
魁新聞では寺田知事のこれまでの行動を「これまでも個別の学校や市町村名を挙げてテスト結果を論評するなどデータをもてあそんでいるとさえ思える言動が見られた」と手厳しい。
寺田知事の学力感は「点数」のみである。そんな意味からも、この公表を知事自身が目立つためのパフォーマンスとして利用していると思えてならない。
もっともこのような寺田知事を選んだのは県民だからなぁ。知事とのレベルは似たようもんだと言われるそうだが・・・。しかし、誰が何を言おうが今回の公表は「非」だ。
今日はいわゆる御用納め。明日から年末年始休業になる。少しビールで乾杯しよう。