サル並みとは


エッ!?犬を食う
 本日、午後から仙北ふれあい文化センターで「秋田の狩猟文化を考える~考古学と民俗学からのアプローチ~」を聞く機会があった。仙北町にある秋田県埋蔵文化センターの主催である。通称「埋文」だ。所長さんは以前同職した方であり簡単にあいさつをしてきた。

 講演が二題。秋田県立博物館学芸主事丸谷仁美さんの「民俗史にみる狩猟文化」と東京大学大学院教授佐藤宏之さんの「先史時台の狩猟文化」であった。また座談会として奈良文化財研究所研究員の岡村道雄さん司会で二人の講演者を交えて質疑応答がおこなわれた。

 丸谷さんは阿仁マタギの聞き取り調査を通した民俗学的な内容を話した。女性の目から見た阿仁マタギの生活など、切り口が違って楽しかった。
 今ではマタギの風習などは次第になくなっている。しかしマタギへの関心はマスコミや各種のメディアを通して広がっているのではないかと考察していた。
 いずれ阿仁のクマ牧場とマタギと番楽の里の「根子」はぜひとも行ってみなければと思った。国道105号線でただ通り過ぎているだけだからなぁ。マタギの資料館もあるらしい。

 佐藤さんは狩猟文化の歴史について語った。アフリカで生まれた「人類」が世界に広がって行った経路から始まり狩猟がどう人間に関わったかの話だった。
 特に印象深かったのは人間の脳の発達は狩猟によって得られる肉食で飛躍的にあがったこと。つまり、狩猟による工夫などにより集団の協調性など上がりホモ・サピエンス(現在の我々人類)の脳の機能がどんどん増していったと考えられる。狩猟は「人類化」要するに人になったことへの原動力だったというのだ。なるほどなぁ。
 さらに南方の人類よりも北方の人類の方が進化が進んでいることも納得できた。それはなぜか。南の人類は食物確保の方法は植物などや小型獣をとらえる簡単な採集型である。北の人類はクマ・シカなど大型獣ををしとめる。狩猟文化になる。より高度な技術やコミュニケーションが求められる。さらに北に向かうとサケなどの魚も捕らえる漁撈が入ってくる。加えてアザラシのような海獣を捕らえるためにさらに進化を増していると言うのだ。
 で、秋田県はどうか。採集は当然あるし漁撈もありさらに狩猟もおこなっていたと東大教授は持ち上げた。まぁ、悪い気はしませんね。

 座談会でマタギと犬の関係の質問が出た。マタギ犬の役割は基本的にクマや動物たちの勢子役(追い出し役)だったろうと推測。
 その話の中で縄文時代に遺跡からは犬の骨が出てこない。ところが弥生時代の遺跡からは犬の骨が出てきている。それも食糧として犬を飼っていたとの話になった。
 その話を聞いて若い女性である丸谷さんは
「エーッ」と驚いていた。
ウーム認識不足だなぁとボクは思った。南外ではつい最近(と、言っても30年ほど前だけど)犬を食うことは普通だった。
 そんなわけでとても楽しいシンポジウムであった。我々、人類の来た道を知ることができた。

 それにしても多くの聴衆がいたなぁ。それだけ古い時代のことや狩猟については興味深い内容が多いんだろう。
 第2弾が2月21日角館である。行ってみようかなぁ。見逃せないぞ。

      肉を食う人の進化を見つめつつ
         古き時代をしのびつつ飲む


こんな人間にはなりたくない
 朝日新聞は毎週「万葉こども塾」を連載。1月31日は『「サル並みのヤツ」とは?』と題して大伴旅人の歌を紹介している。

      あな醜(みにく)
       賢(さか)しらをすと 酒飲まぬ
        人をよく見れば 猿にかも似る

 訳は『ああ、みっともない。えらそうに「酒なんか飲んではいかん」などと言っている人をよく見ると、おサルさん並みだ』。

 ナカニシ先生と言う方が解説を書いている。
 仕事や勉強をやるのに必死に仕事・仕事、勉強、勉強とやるのでなく少し休んで楽をすればいいのに。
 しかし、勉強や仕事が悪いわけではない。問題はえらそうに利口ぶって、たまに休憩している人をバカよばわりする人がいる。そういう人のことを作者大伴旅人は人間以下だと断言しています。
 ナカニシ先生は次のように言います。
 いかにも自分はえらいと言わんばかりに振る舞っている人は、みっともないですね。反対に、少しは心のゆとりを持とうと思う人は、人間らしくて自然で、とても感じがいい。諸君にも、ゆったりとした心が必要です。そうするとかえって、勉強も効果が上がります。おサルさんじゃ、いやですよね。
 と、結んでいる。このナカニシ先生は奈良県立万葉集文化館長である中西進先生である。

 良いなぁ。この話を聞かせたいヤツがいるんだけどなぁ。


今日は人としての起源を考え、人としての生き方を考える何と格調の高い内容だろう。自画自賛。アレッ、オレってサル並み?。ヤバイ。
さぁ、明日から仕事再開。元気で行こう。ブログこれにて終了。
アクセスカウンター
リンク
カレンダー
01 | 2009/02 | 03
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
最新記事
最新コメント
プロフィール

Hi-Rock

Author:Hi-Rock
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR