時は過ぎても・・・


岡林信康の世界
 先日、小林多喜二祭に出たときに岡林信康の「チューリップのアップリケ」の曲がないかなぁと友人にたずねられた。手元になかったのでヤフオクを探してみた。

 1970年に発売された『岡林信康の世界』が300円で出品されている。おそらく盤面に小さな擦り傷がついてるんだろうと思った。しかし、このLPしか発見できなかったので300円で入札。3日後に落札できたとの連絡。
 LPレコード300円也。送料が450円。送料の方が高い。しかし、ぜひとも欲しいので必要経費を支払いレコードの到着を待つ。
 届いたレコードは予想通り少~し擦り傷がある。でも大丈夫。何回か真空洗浄機で盤面をクリーニングした。かなり音の溝にホコリがつまっているようだ。とにかく丁寧にクリーニングした。そしてターンテーブルに。
 ポツッポツッとレコード特有のクリックのイズはあるが40年近く前の音がよみがえる。B面最後の曲「私たちの望むものは」を最後まで聞いていたら歌詞の内容に飛び上がってしまった。

 「私たちの望むものは
  あなたと生きることではなく
  私たちの望むものは
  あなたを殺すことなのだ

  今ある不幸にとどまってはならない
  まだ見ぬ幸せに今跳び立つのだ

  私たちの望むものは
  私たちの望むものは」

 このLPを聴いてみると岡林は政治、社会状況、学校など世の中を切り裂いている。「チューリップのアップリケ」は発売後すぐに放送禁止歌になった。

 あらためて現代(2009年)にも通じる内容であると思う。派遣切り。いや正社員も切られるひどい社会状況にピタリと当てはまる。
 40年前に岡林は「友よ 夜明けは近い」と歌っている。フォークの神様と呼ばれた意味が分かる。カリスマだったのだ。

 演奏しているバックバンドがすごい。ハッピー・エンド(サイドギター大瀧詠一、リードギター鈴木茂、ベース細野晴臣、ドラム松本隆)、ギター中川イサトたちなのだ。これだけでもビクターがどれだけ力を入れていたかわかる。

 ジャケットはビートルズの「サージャント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を意識しているのかもしれない。と、思ったが・・・。このLPはCD化されていないようだ。

 そんなわけで友人との約束の「チューリップのアップリケ」を送ることができる。これからはこのアルバムを車の中で聴くことができる。

    理不尽な世の中今も続いてる
         そこを切り裂け若者たちよ


 明日から伊豆方面に職場の仲間で旅行。どんな旅になるか。本日のブログはこれにて終了。
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