べっこう飴でニコニコと


甘いお話

 化学実験。なんて難しそうなんだろう。しかし、やり方によっては楽しくできる部分もある。と、ボクは個人的には思う。

 今日は上皿てんびんやガスバーナーを使う加熱方法などの操作について学習することにした。

 そして、最終的には「べっこう飴」ができるのだ。おそらく小・中学校でもやっているのかもしれない。しかし、このべっこう飴のできる過程には正しい技術と火を取り扱いながらちょっとした熱さに対する勇気が必要だ。

 そうそう、バーナーなどに着火する時に「チャッカマン」などブタンガスのライターを使えば問題ない。しかし、今日はマッチを使うことから始めた。マッチなんて時代遅れかもしれない。
 しかし、火を使うことの基本はマッチでもある。そして、このマッチは使えない子が多い。マッチ棒の持ち方さえ知らない。便利さの中でこれが当たり前なんだろうけど・・・。

 で、できあがったのがべっこう飴。皆がニコニコと実験室を出て行く。こんな時がボクとしては一番楽しいんですけどね。

    琥珀色べっこう飴にほのぼのと
       少女ニコリと梅雨の晴れ間に



人生相談おそるべし

 これを書こうかどうか悩んだが、個人的にあまりにもおもしろいので取り上げてみた。

 朝日新聞6月13日土曜日に付録でついてくる「Be」に『悩みのるつぼ』というコーナーがある。
 今回の相談は「教え子の女生徒が恋しいんです」とある。相談の内容はあらまし次の通り。
「40代の高校教諭です。25年間英語を担当して学校でも評価され、それなりの管理的な立場にもあります。生徒にも人気があります。妻と子ども二人にも恵まれまずまずの人生だと思っています。
 しかし、5年に一度くらい自分でもコントロールできないほど没入してしまう女生徒が出現します。今がそうなんです。相手は17歳の高校2年生。
 自己嫌悪に陥っています。もちろん自制心はあるし家庭も大事なので自分が何か具体的な行動に出ることはないという自信はありますが、自宅でもその子のことばかり考え、落ち着きません。
 教育者としてダメだと思いますが、情動を抑えられません。どうしたらいいのでしょうか。」

 ウーム。なんて先生だ。40代と言っても47~49歳ほどの後半だろう。もう少しでアラフィーだろう!すごいヤツだ。とも思うが・・・。

 で、回答者は作家の車谷長吉氏だ。
 車谷氏は自分の波瀾万丈の人生を語りながら、生きると言うことは人生グヂャグヂャになった時から始まると言う。世の多くの人は生まれた時が「自分の生」が始まると考えているが、実はそうではなく「生が破綻した時、はじめて人生が始まるのです」と説く。
 だからこの英語の先生には次のように答えている。

 結論「恐れずに、仕事も家庭も失ってみたら」
「あなたは高校の教師だそうですが、好きになった女生徒と出来てしまえば、それでいいのです。そうするとはじめて人間の生とは何かと言うことが見え、この世の本当の姿が見えるのです。せっかく人間に生まれてきながら、人間とは何かと言うことを知らずに、生が終わってしまうのは実に味気ないことです。そういう人間が世の9割です。
 (中略)
 世の人はみな私のことを阿呆だとあざ笑いました。でも、阿呆ほど気の楽なことはなく、人間とは何か、ということもよく見えるようになりました。
 阿呆になることが一番よいのです。あなたは小利口な人です。」

 なるほどなぁ。車谷さんはこの40代の先生をバカヤローと言ってるんだけど、こんな回答方法があるのかと感心する。これを読んでボクは阿呆にもなれず小利口な人にもなれないなぁと思ったのです・・・。
 人生相談おそるべしだ。


 これにて本日のブログは閉店です。

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