アオダイショウ
勇気あるバレーボール少女たち
昼休み。バレーボール少女たちがドタバタと職員室にきた。
「良いものありますからーー」
「なんだぁ」
ビニール袋に入れた黒っぽい物体を持っている。ひと目で生き物とわかる。ヘビが1匹ビニール袋に入っている。ギクッとするまったくなんてこった。正直、言ってボクはヘビは嫌いだ。けっして好きではない。
それでも平気を装って
「ウームこれはシマヘビかな」
などと言いながら、どうやってビニール袋に入れたかを聞いた。
すると体育館の近くにヘビがいたらしい。それを、1人の子がビニール袋を持っていき袋の中におさめたとのこと。なんと素晴らしい。
ビニール袋の中のヘビを観察するとどうもシマヘビではなく体の模様や目の付近を良く見るとアオダイショウのようだ。写真を1枚。ビニール袋から取り出して直接撮影するほどの勇気はないのでビニールを透かした状態でシャッターを押した。なんてチキンなボク。加山雄三の若大将シリーズで田中邦衛の役柄がアオダイショウだったなぁ。
ビニール袋の上からチョンチョンと触ると彼は(彼女かもしれないが)鎌首をもたげて尻尾を左右に素速く振って威嚇する。これはガラガラヘビの威嚇行動と同じだ。
ガラガラヘビと言えば英語で「サイドワインダー」。実は先日、CDを引っ張り出して懐かしのジャズを聴いた。リー・モーガンの「サイドワインダー」という曲だ。この曲は大学に入ったときのダンスパーティーの時(ボクも踊らないけれどダンスパーティーに行ったことがあるんです)学生のバンドが演奏していた時、なんとかっこいいんだろうと思って聴いたものだ。
そんなサイドワインダーのような尻尾の振り方をする。ヘビを持ってきた部員たちはその様子がおもしろいと大騒ぎ。
さて、そのアオダイショウくんをどうしたものか。いつも持ち歩いて人を驚かすのもいいかもしれない。特にうるさいクラスに持っていってポンと投げてやると静かになるかもしれないなどと考える。だいたい赤トンボ1匹が教室に入ってくると逃げ回るヤツらだ。ヘビだったらシーンとなるかもしれない。
しかしなぁ。それでは本質的な処遇(笑)ではない。まぁ、野の生き物は野に帰るべきだ。
そこでビニール袋に入ったアオダイショウを持ちながらちょうど良い場所を探しながら歩いた。住宅地も多くなかなか良い場所がない。その間に卒業生にあったり同僚の方の車にすれ違ったりする。ニコニコと声をかけてくれたり、手を振って行ったりする。ボクも少し引きつった笑顔で「ハーイ」と声をかける。
まさかヘビを片手に歩いているとは思っていないだろうなぁ。人家もなくなり広い草むらがあった。ここなら良いだろう。ビニールに入っていたアオダイショウをソーッと草の上に置いた。彼は一瞬戸惑っていたようだ。すぐにスルスルスルと草むらに姿を隠した。元気に自然に帰っていった。
帰り道。モズの初鳴きを聴いた。いろいろな思い出をよみがえらせてくれたアオダイショウくんに感謝せねば。それにしてもバレーボール少女たちの中にはすごいヤツがいるなぁ。これなら勝てるかも・・・。
不気味さも
妙に親しげアオダイショウ
威嚇する尾にジャズよみがえる
秋季全県高校野球の結果
スタートしましたねぇ。ところで大農の選手宣誓が夏と秋の大会の二回連続続いた。夕方のニュースで選手宣誓の模様が放映された。少しガッカリ。ハイル・ヒットラータイプだった。夏は素晴らしい宣誓だったのに・・・。
結果はインターネット配信されているようだ。しかし、忘れないためにもここにメモしておこう。メールでいただいた感謝感謝。
【1回戦】
明 桜 6- 2 湯 沢
鳳 鳴 2- 1 秋田南
【2回戦】
海 洋 5- 4 清 陵
本 荘 8- 6 能代商
大会はどうなりますか。楽しみです。高校球児よがんばってくれ。野球に行きたいなぁ。二日連続不気味な動物シリーズ。フフフフ。これにて本日のブログは終了。ビールだビール。