夕焼けの思い出
記憶の彼方から
今朝から雨。午後から少しずつ晴れ間が見えて夕方には晴れた。そして、午後5時半過ぎ西の空は夕焼けに。
久しぶりに見る真っ赤な夕日だ。
夕焼けを見ると思い出すことがたくさんある。そのうちの一つに中学生の頃に薪を背負ったアルバイトがある。
もうすでに半世紀前のことだなぁ。その頃はどこの家でも冬場のエネルギーは薪か炭だった。化石燃料である石油はまったくなかった。石炭も北海道などは別にして我が村にはエネルギー源として燃やしていた家は皆無だった。だから山で切り出した雑木はエネルギー源として貴重な収入源だったのだろう。
どんな経緯でアルバイトに行ったのかは分からない。おそらく同級生の誘いだったのだろう。近所の山で切り倒された燃料としての雑木を束ねたものを背負子につけて2~3把を背負って集積所まで運んだ。そして、背負ってきた数を見てもらいまた山に帰って行く。その繰り返しだった。
1把を運んでどれだけのアルバイト料(ボクらは駄賃あるいはダヂンコとよんでいた)だったのだろう。1日がんばって100円もらうのがようやくだった。それを何日間か続けて1000円にしようとがんばろうとした。でも途中で挫折した。
その薪背負いを辞める前日の夕方。西の空が真っ赤に染まった。アー明日は天気が良いんだろうなぁ。と、ボクは思った。そしてなぜか、そのまま「稼ぎ」をやめた。稼いだお金は1000円に達しなかった。だから、欲しかったゲルマニウム・ラジオは買えずじまい。結局、その稼いだお金は何に使ったんだろう。やはり、昔からボクはハンパだったんだろうなぁ。
その時を思い出すような今日の夕空。どこまでも空は赤い。世界よ平和であれと突然のごとく思う。それにしても写真にするとすごい空だなぁ。
夕焼けに薪を
背負った子どもたち
駄賃に夢を山ほど乗せて
本日のブログはこれにて終了。ビールでも飲んで寝よう。