「桜 逢瀬」写真展


プロの素晴らしさ

 秋田は大雪傾向。しかし、仙台の一番町通りは道路のデコレーションの合間から青空が見え隠れしている。

 実は今日は仙台市にいた。1月15日付朝日新聞秋田版に次のような記事が掲載された。

『角館出身の小松さん 仙台で写真展 桜撮影「前線」追って  角館出身のカメラマン、小松ひとみさん(53)の写真展「桜 逢瀬」が14日仙台市青葉区一番町の富士フイルムフォトサロンで始まった』

 小松さんはボクが勤務している学校の出身とのことを聞いた。それでは1000円高速で一っ走り行ってみようか。と、物好き男は出かけた。

 仙台は寒くて風は強い。しかし、日当たりの良い場所はあたたかい。富士フイルムフォトサロンに着いて展示された40枚あまりの写真を見させてもらった。
 一番最初に展示されていた桜とダブルレインボーの写真にウームとうなった。ダブルレインボーが桜の木の上にかかっている。この瞬間を切り取ることのすごさを感じた。

 さらに作品「桜守の一夜」は桜の木の上空を星の軌跡が円を描いている。この作品を写した時のエピソードが新聞の記事にある。

『群馬に出かけた時のこと。地元の人しか知らないという名所を、桜好きの仲間から教えてもらい、高速道路を猛スピードで走っていた。「もっとゆっくり行きなさい」。ふと亡くなった母の声が聞こえたという。車線を変え、スピードを落としてから間もなく、小松さんを追い抜いていった車が事故を起こしているのを目撃した。現地に着いてからは偶然出会った人に、そこが星の名所であることを聞き、桜と星を組み合わせたこの作品が生まれた』

 良い写真に出会えて良かったなぁ。と、思いながら全作品を拝見してポストカード集「桜旅 桜を旅し、桜に帰るー」とポストカードカレンダー「自然からの贈り物」を購入してフォトサロンを後にした。

 まぁ一応、来訪者の名簿にも名前は書いてきた。しかし、以前職場でだったと思うが小松さんを遠くで拝見したことはある。でも、ボクにとっては初対面の人。本人とお話するのは恥ずかしがり屋のボクなので「ま、いいか」と会場から出た。

 しかし、せっかくだしなぁと思い直して再び会場に踵を返した。そして、勇気を出して自分の身分を明かして小松さんに話しかけてみた。

「どうも・・・」

 変なオヤジが来たなぁと思ったかもしれない。
 
 しかし、小松さんは快くボクが良いなぁと感じた作品の撮影秘話をお話しくださった。新聞に掲載されたエピソードの時には当時を思い出したらしく「鳥肌が出てきました」とも話された。

 写真で一瞬を切り取ることの難しさ。そして、その一瞬のための粘りと努力。そして多くの人たちとのつきあい。それは小松さんがバスケットボールで鍛えた精神力に裏付けされているんだろうとボクは考えた。そしてシャッターを押す時の一期一会とプロの素晴らしさを考えさせられた。
 勇気をもって会場に戻って良かったなぁ。どうも内気で無口で訥弁な男はいかんゼ。サクサクッと物事を進めることができない。ウーム。

 本日の空は仙台一番町から見上げた空とポストカードカレンダーから4枚選んだもの。

  妖しくも儚くもある桜追い一期一会のシャッターチャンス


さぁ、明日から勤務開始。これにて本日のブログは終了。


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