仕事の素晴らしさ

オオヨシキリ鳴く空
勤務先に向かうルートに雄物川にかかる赤いアーチ状の橋を渡り、すぐに土手沿いに曲がって行くパターンがある。今朝はそのルートを通った。周囲は小雨模様である。
土手沿いに車を停めて橋を眺めながら1枚撮影。
河原に生えている木々は青々と。空はグレイ。昨日からの雨を集めて雄物川の流れは茶色に濁り水かさを増している。しかし、何となく天気は良くなる可能性を感じさせる。
車を降りた途端に「ギョギョシ、ギョギョシ」とオオヨシキリの鳴き声に囲まれる。いいなぁ。
これだけ多くのオオヨシキリがいるのならカッコウの声を聞いたり姿を見られる可能性は高い。だってカッコウはオオヨシキリに託卵する鳥だ。と、思いながら車に乗り込んでもう少し先の職場に向かった。
職場ではツツジが満開である。夏、近し。
川原には仰々しいほど鳴き声の響く中には命輝き
定年後の生き方とは
最近、朝日新聞の「声」欄に高校生の投稿した内容について意見の交換がなされている。その内容はおよそ次の通り。
投稿した高校生の在籍している学校で退職する教頭さんが離任式の席上で退職後に福祉施設で働くことになっていることを話した。高校生はそれについて今のような就職難の時代に優遇された再就職はおかしい。公平さに欠けると言うのだ。
それについて「定年後も働きたい思いに理解を」とか「問題は公務員の再就職」とか意見が寄せられている。
じゃあボクの場合はどうなんだろう。
公務員だったことは確かである。それでは優遇されて某私立高校に行ったのか。野球部をしっかりと見てもらいたいと依頼はされたが給料は優遇されなかった。正直、言ってこんな安い給料はあり得ないと思っていたのは事実。
しかし、素晴らしいスタッフや生徒諸君と一緒に野球ができることの喜びが大きかった。だからわけのわからない減俸にも文句を言わなかった。(言えなかったのか・・・)それで結局はそこを放り出された。
そして、県立高校の臨時として務めてもらいたいと依頼された。給料は今、騒動になっている天下り役人のような法外な値段ではない。あくまでも臨時的雇用の俸給だ。しかし、それも縁である。
そりゃあもちろんボクのような老人(だとボクはこれっぽっちも思っていない)ではない若い有能な教員が良いに決まっている。そんな人たちをもっと多く採用すべきだと考えてもいる。
ボクはその穴埋め、ピンチヒッターと言う役割だろう。だからと言って仕事の内容を適当に誤魔化して仕事をしているつもりはない。
一つだけ言えることは「教師をやれる喜び」は自分の生きている実感でもある。だって「オレは教員の資格があるから教壇に立てる」ことは普通はできないのだ。
しかし、今は授業ができる。そして生徒諸君との交流をもてる。こんな幸せはない。
時には苛つき。時には腹立たしく。時には・・・等々いろいろある。でも、それを乗り越えながら生徒諸君の成長を見続けられることは素晴らしい。
若い人たちのために自分は身を退く準備は常にできている。だからボクの再就職はおかしいわけではない。と、開き直ることにしよう。何だか腰砕けの結論だが・・・ハイ。
本日の全県高校野球大会
【準決勝】
大曲工 7- 6 横 手
これで明日の決勝は大曲工対秋田商。第3代表決定戦は横手対金足農になった。はたして。
【本日のワイルド・メモ】キジバト・アオサギ・トビ・カラス・ホオジロ・オオヨシキリ・カワラヒワ・ムクドリ。そしてテンあるいはアナグマ(?)道路を横切る。
今日の準決勝の結果はとてもうれしいなぁ。大曲工業高校野球部はまだまだ道の途中だ。これからの夏に向けて努力してくれ。これにて本日のブログは終了。