練習時間とは

ヤマユリ
通勤の山道にヤマユリが咲き始めた。良いなぁ。と、写真を撮るために近寄ると花の香りがフーワリと漂ってくる。
ヤマユリの咲く路肩は手入れが行き届いていると言う。なるほどなぁ。今日も暑かった。日中は30℃の熱風がグラウンドを駆け抜けていた。
ヤマユリの匂う山里あたたかし人はすっきり手入れしっかり
桑田真澄氏(2)
このことについて、昨日は資料(切り抜き)を忘れてしまい書けなかったので本日書きたい。朝日新聞7月20日付に掲載された『オピニオン「球児たちへ」野球を好きになる七つの道』をまとめてみたい。
桑田氏は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科で論文「これからの時代にふさわしい野球道」を書いた。これは社会人1年コースの最優秀論文賞を受賞したという。その論文の中から桑田氏本人が七つのポイントをまとめて提案したのがこの記事の内容である。まずは次の項目から始まっている。
1、練習時間を減らそう
2、ダッシュは全力10本
桑田氏がプロに選手に聞いた練習時間は平均すると平日で4時間半、休日だったら7時間20分。
彼はこの時間は長すぎるという。どんなに野球が好きでも、自分の体力と集中力には限界がある。短時間で効果的な全体練習をして、その後は各自の課題や体調に応じて個人練習をした方が技術力はアップすると考えている。
技術向上にはどんなスポーツでも反復練習が必要であることは認める。しかし、最高速度でダッシュを100本、素振りを1000回もは誰にもできるはずがない。
彼は指導者から無理矢理押しつけられたらどうしたか?簡単に言えば手抜きをした。サボりや手抜きはけっして良いことではないと知りながら「抜いていたこと」を述懐している。
彼の周囲で真面目で才能のある選手が指導者に指示されるままに頑張りすぎ、ケガをし表舞台から消えていったの何人も見ている。だからこそ、けっして大きくない彼の身体を守るためには手抜きは必要なことだったと言う。
この練習時間を減らすことについて桑田氏は次のように考えている。
練習量を増やしすぎると動作は徐々にゆっくりになる。そのゆっくりした動きを脳が覚え身体に染みついてしまう。ダッシュは全力10本でいい。
そして、球児たちにに訴える。「きみが投手なら、ダッシュ1本が1イニングの投球だと思って9回走ってみよう。10本目は延長の分。どうですか、集中力がぐんと上がったでしょう」と。
これを読みながら、ボクが昨年バレーボールの顧問をしていた時に弘前聖愛学園高校のT監督さんがとても興味深いことを話してくれたことを思い出す。
ゆったりとした動きから少しずつ速い動きにする練習はムダだとTさんは話した。つまり、速い動きは速いボールを扱えることからしか得られないと言うのだ。遅い動きから順々に速くしてゆく方法は違っているという。ウーム。
このことから、ボクは桑田さんの考えるように練習のし過ぎによってゆっくりした動きを脳が覚えて身体に染みついたら速い動きやボールに対応できない。こんな風に考えたのである。
もっとも反論もあると思う。野球が好きになるためにどのように練習するのか考えるヒントになる。
字数が足りなくなったので次回以降に続きを書きたい。
【本日のワイルド・メモ】カラス・ウグイス・キジバト ありゃりゃ。今日は何も野鳥を見たり聞いたりしていない感じがする。今日はアンテナ全く感度なし。
これにて本日のブログは終了します。