甲子園勝利の議論


秋の空高く

 午後から晴れ上がった。風も冷たくなっている。秋の空には高いうす雲がかかっている。午後7時の帰り道は真っ暗になってしまった。

  秋晴れの高き青空見上げつつ幼き赤子の健やか祈る


気になる記事

 ♪この木なんの木気になる木
 こんなCMの歌がある。「この記事なんの記事気になる記事」と字余りの替え歌を作りたいくらいだ。高校野球に関して気になる記事を読んだのでブツブツと勝手につぶやくことにする。

 2010年9月25日の魁新報と朝日新聞に秋田県の高校野球(硬式)が13年連続で甲子園で勝っていないことを取り上げた記事が掲載された。
 魁新報の見出しは『甲子園で勝つためにはどうしたら・・・「戦略練る」知事明言』そしてサブの見出しには『9月県議会一般質問に答える プロジェクト委発足へ』となっている。
 朝日新聞は『甲子園勝ち星 県挙げ支援~有識者委設置へ~ 夏13年連続の初戦敗退、見過ごせぬ』である。

 9月定例県議会の一般質問で自民党の鶴田議員が次のような指摘をしたことから始まったようだ。

「教育的な見地からすると、勝つことがすべてではないかもしれないか、もはや見過ごすことはできない」

 以前から色々な場面で佐竹秋田県知事は高校野球の勝利についての発信はしていたのだが・・・。
 ボクはこれを読んで「フーンまたまた変な議論を始めたなぁ」と思っている。甲子園で勝つことがそんなに大切なのか。当然、県内から出場したチームのほとんどには応援している。確かに勝てば嬉しい。しかし、勝てばいいのではないと常に考えている。

 鶴田氏も議論の中で高校野球は教育の一環であると一応断りを入れている。しかし、その裏に単なる人気取りかもしれないなどと勘ぐってしまう。

 プロジェクト委発足とあるがどんなプロジェクトになるのか。
 たとえばその議論の行方が甲子園の勝利をめざした拠点校を作り、その支援となったら不公平な話だ。
 優秀な指導者を導入するのだとしたら・・・。これまで優秀な指導者を何人も流出させていることをどう考えるのか。
 全国優勝させた指導者から話を聞いたところで何になるのだろう。いや、なりはしない。何だか英語の構文のような感じだが。
 あるいは仰天プランがあるのだろうか。たとえば高校野球に特化した高校もしくはスポーツ学科でも作るのか。まぁ、そんな勇気はないでしょうね。

 つまり、有識者(何を知ってるのか疑問でもあるのだが)を集めてアーでもないコーでもないと話をするだけだろう。

 ところで10月8日から始まる秋季東北大会に出場する学校が決まっている。

 青森:光星学院・青森山田・弘前工
 岩手:盛岡中央・一関学院・花巻東
 秋田:大館鳳鳴・横手城南・大曲工
 山形:酒田南・鶴岡東・山形中央
 宮城:仙台育英・東北・東陵
 福島:聖光学院・日大東北・学法福島

 私立高校が13校。公立高校は5校。つまり、野球に特化した私立高校が出場していることが一つの特徴である。さらに山形中央のように公立であっても体育科があるチームも選手を集めるためには有利であることもわかる。
 その中にあって秋田県はどうか。3チームとも公立高校。今、秋田県内で野球に取り組んでいる私立高校は明桜しかない。確かに選手を集めているような話も聞こえてくるが・・・。
 秋田県は公立高校で甲子園をめざしているチームがほとんど。各校の切磋琢磨が身上なのだ。そこに夢がありロマンがある。それを余計な「てこ入れ」をすることは秋田県の特徴をゆがめることにつながる。もちろん「心ある」私立高校の甲子園への取り組みは応援する。

 いつかは甲子園で必ず勝てる。いや、もしも勝てなくてもいい。甲子園をめざして甲子園で勝つことを目標にして努力する球児たちや指導者たちをしっかりと見守ることや支えることが行政の役割である。

 行政は余計なことはすべきではない。やるべきことは黙ってお金の支援をするだけで良い。そして、知事は本気で高校生を考えるのだったら県内企業への就職支援を積極的にやることを最優先すべきだ。人口流出を止めるためにも。高校野球は今の秋田の高校教育において最優先課題ではない。まったく。


腹立ちまぎれで本日のブログは終了。ウーム・・・。
 
アクセスカウンター
リンク
カレンダー
08 | 2010/09 | 10
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新記事
最新コメント
プロフィール

Hi-Rock

Author:Hi-Rock
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR