「本気になること」とは!!

冬景色
おそらく、これから何ヶ月間も見たくない雪景色だとは思う。それでも雪が降り始めて山が白く色づくと気持ちが妙に和らいでしまう。
理由は真っ白に染まる非日常的な感覚なんだろう。考えて見れば、いや考えなくても世界が真っ白になるなんてことは通常の生活ではあり得ないのだから・・・。
「雪は天からの手紙である」と言った人がいる。とても良い言葉ですねぇ。雪の研究に一生を捧げた中谷宇吉郎(なかや うきちろう)博士の言葉だという。雪の結晶には一つとして同じものがないことを表した。
ボクもそう思う。気温、空気中の水分、風などなどすべての条件が雪の結晶をつくりだす。雪を見るってことはその気象の変化を示す天からの手紙を読みたいのかもしれない。ちょっとカッコイイなぁ。もっとも豪雪になったら「ゴメンしてけれっ」と叫んでしまいますけれど・・・。
岡田武史さんの言葉から
スポーツ振興プロジェクトとして朝日新聞と中日新聞が共同して『未来を育てよう、スポーツの力で』のパネルディスカッション(市民公開講座)公開した。その内容が今朝の朝日新聞で全紙一面の広告として掲載されている。
東京を会場としておこなったディスカッションのパネリストたちはあまり好きな人がいないので対談は読まなかった。しかし、市民公開講座で話した前サッカー日本代表監督の岡田武史さんの話はじっくりと読んだ。とても良い内容だった。少しまとめたい。
『今年のW杯で指揮した日本代表は、本当にすばらしいチームでした。選手・スタッフ全員が同じ思いを持ち、互いに理解し合っている感覚がありました。
私がそのためにおこなったのは細かいルールづくりなどではなく、ベスト4に「本気で」チャレンジしないかと問いかけ続けたことです。それだけです。
本気で何かを目指す人間は、自然と考え方や行動が変わっていくもの。チームにとって規則やシステムより重要なのは、一人も欠けずに全員が目標に本気になることなんです。
(中略)
自分の責任でリスクを負って、自分で判断して行動する。それがスポーツです。
自分で判断して行動できる人間、生きる力と意欲を持った人間を育てるすばらしさがスポーツにはあります。具体的な施策以前に、まずスポーツの役割、社会にとって必要だという考えを根付かせることが、この国の、特に若い人たちの生きる力を覚ますために大切だと強く感じます』
岡田さんの話を読みながらチームが強くなるときにチームには何が必要だったのか。よく話したことは
「本気で甲子園に行きたいと思う部員が何人いるかだよなぁ」
「んだなぁ」
「なんちゃって甲子園ばかりの集団では・・・」
そんな思い出がよみがえった。つまり、岡田さんが言う「一人も欠けずに全員が目標に本気になること」の難しさだった。
しかし、別のチームの顧問の時には懸命に同じ目標を目指して取り組む部員たちがチャレンジする姿。プレーが上手とかヘタとかではなく全部員が野球に取り組むことでチーム力がどんどん向上してゆく感覚。部員の行動や考えが変わってゆくことにも出会えた。
秋田県が設置しようとしている甲子園勝利プロジェクトには岡田さんの考え方を導入してもらいたいなぁ。まぁ、そうなったら133万円じゃ無理かも。
もう一点岡田さんの話している「具体的な施策以前に・・・」の内容を吟味してくれたらいいのに。そうすれば自ずから勝利への道は拓けるはずだ。さらに前にコメントを寄せてくださった「ベースボール秋田事務局」さんの提案する小・中学生からの強化の道も大切な事だと思う。ブログを拝見しました。とても参考になります。アドレスは
http://blog.livedoor.jp/baseballakita/
もっともこんなことを考えても、ボクにとっては今さら死んだ子の歳を数えているようなものだが、指導者たちの考え方の中に岡田さんの考えているイメージはものすごく大事だなぁと強く感じた。おかちゃん、なんて馴れ馴れしく言えないのですが・・。とても、いいですねぇ。
夕方からは雨になった。雪も一段落かもしれない。そうそう、本日の携帯電話は無事ご帰還。本日のブログはこれにて終了。