
一時的に晴れ
朝方、少し晴れ間が見えた。朝日が昇り始めた時間帯に軽く除雪を始めた。隣の家に朝日のあたる輝きに少し気持ちが引き締まる。そして、横手地方は終日真冬日だった。
コットンボール
ボクは商売柄テストを作ることを避けて通れない。しかし、テスト問題が簡単すぎたり内容が少なすぎたりすると生徒諸君が解答する時間は余ってしまう。こんな時は受験する諸君には50分の半分ほどはボーッと過ごすことになりかねない。さらに悲惨なのは試験監督の方たちと生徒諸君との「にらめっこ」の時間になってしまうことである。かと言って「ガバッ」と机に突っ伏されて眠られるのはとても残念なことです。
そこで、ボクは短い「読み物」を試験問題の付録として添付することにしている。読んだ感想も書いてもらう。そして、せっかく書いてくれるのだから行数に応じて少し加点する。今回の付録?は仮説社刊『新総合読本機,覆召箸物語 板倉聖宣・村上道子著』から引用した『ワタの実』だった。 内容を少し紹介すると・・・。
「あなたはワタの実を見たことがありますか。ワタというのはふしぎな植物です。実がよくじゅくすと、からがさけてはじけます。すると、実の中からふわふわした綿のようなものがふきだしてきます。(中略)
いまの日本の農家では、ワタをほとんど栽培していません。しかし、百年ぐらい前までは、日本の農家でもワタをたくさん栽培していました。そのワタの実からたねをとりのぞいて、糸やきれを作っていたのです。わたの毛を何本もよりあわせると、糸になるのです(後略)」
このような内容の短くて読みやすい大人でも十分に楽しめる読み物である。
生徒諸君が書いてくれた感想をじっくり読んだ。すると「ワタの実」を見たことのない子がほとんどである。もっともボクも実物は見たことがないのです。それじゃあダメじゃん(*◇*)。
ネットを調べたら(財)日本綿花業振興会を発見。ここでは「コットンボール」を1個250円也で販売している。早速、発注した今日出勤したら届いていた。
早速箱を開けてみる。直径が5~6僂らいのフワフワとしたとても感触が良いワタの実が入っていた。ワタの実がはじけた瞬間が目に見えそうだ。「コットンボール」を見ていた人が
「アラッ、綿って羊ばかりじゃないんですか?」
「植物性のワタもあるんですよ」
こんな楽しい会話を交わしながらコットンボールを皆でふわふわと触りながら楽しんだ。知るッてことは楽しいことなんですねぇ。
さて、その感想文に一人の子が「私の家ではワタを少しですが植えています」と書いてくれた。その子は「読み物」でワタの歴史や現状を確認して自分の家にあるワタの木をあらためて見直したと書いている。なるほど少しではあるが趣味で植えている家もあるんだなぁと気づかされた。
ビーチボーイズの歌に「コットンフィールド」がある。ボクがギターのコードを覚え始めた頃、練習したアメリカフォークソングの伝統的な曲である。ビーチボーイズはサーフィン、ホットロードなどから脱皮し始めた頃に新境地を開こうとして発表した曲とも言える「コットンフィールド」の中に次の歌詞がある。
『Oh when them cotton bolls got rotten』
「コットンボール」と言う言葉が出てくので「綿花の球」と思って単語を調べたら「綿花のサヤ」らしい。なるほどねぇ。労働歌であるから「綿を摘むことは汚いことになるけれど・・・」って感じの歌かもしれない。それっぽくは歌えますが意味はよくわからないでいた。
この「コットンボール」を見て生徒諸君は喜んでくれるだろうか。3学期が楽しみである。
本物のコットンボール柔らかし綿花の歴史ふうわり抱え
我が家のとわちゃん。コンピュータのキーボードをバンバンとたたく。そしてマウスもあちこちに動かし回る。そうするとコントロールできると思っているらしい。ボクの行動を真似しているのだろう。仕事が終わって自宅に帰るとキーボードとマウスの位置がとんでもない場所にあるのが、またいいのである。ハイ。
これにて本日のブログは終了です。