柳家小三治独演会

詳しくは明日追加でアップします。
今日は高速道路無料最終日。宮城から急遽アップです。
↓は追加で書きました。
児童会館にて
昨夜の秋田市内は強風が吹き横から雨が降ってきた。そんな天候だったが秋田県児童会館のホールでは柳家小三治師匠の独演会が開催された。
幕開けは二つ目の柳家ろべえさんの「子ほめ」を一席。「ろべえ」という名前は珍しいと思っていたら柳家喜多八師匠(先日wowowで放映した俳優伊武雅刀を指導した「落語家Xの快楽」が面白かった)の弟子とのこと。弥次郎兵衛・喜多八の弥次郎兵衛の「弥次」をとって「ろべえ」という命名とか。落語家らしいシャレですね。ろべえさん良い落語家になると思います。
そして小三治師匠登場。初めて観ます聴きます。ボクの記憶に間違いが無ければのことだが・・・。妹に聞いたのだが小三治師匠は40年ほど前に南外村の公民館に来て一席演じたとのこと。我が家には師匠のサインがあったはずだ。昨年、ドキュメンタリー映画『小三治』では小三治師匠の日常を観ていたが「生」小三治師匠は初めてだ。
噺のマクラが長いと聞いていたがやはり長かった。小三治師匠のルーツである伊達藩と佐竹藩のことや南部藩のことなどをたっぷりと語った。
師匠の演目は二席。最初は『一眼国』である。この落語は初めて聴く噺だった。『一眼国』をどう読むかわからなかったので調べてみたら「いちがんこく」と読むとのこと。しかも結構演じられている噺らしい。知りませんでしたねぇ。
あらすじは、見世物小屋の主人が一つ目小僧を捕らえに行ったら、そこは一つ目国。子どもをさらおうととして見世物小屋の主人は捕らえられ逆に二つ目の男が見世物にされるという噺。
二席目は『野ざらし』。釣りをしていた人が全然何も釣れない。そこであきらめての帰り道に無縁のお骨に出遭う。それを手持ちのお酒で供養したら、その夜にお骨の主であった若い女性の幽霊が現れる。そのことを聞いた隣の男が夢よ再びとばかり、真似してお骨を探しに行く。こんな噺である。時間の関係か最後まで演じずに途中で終わったのが少々残念なり。
小三治師匠は昨日届いた「東京かわら版」という演芸専門雑誌の今月号のトップに特集されている。肩に力が入らない語り口でインタビューに答えている。そのインタビューで師匠は小さん一門で同年代の亡き談志師匠の言う「落語は人間の業である」なんかではなく「人間ていいなあ」というのが落語ではないかと小三治師匠は言ってる。その感覚もいいなぁ。そのような雰囲気が昨夜の落語会で感じられた。
マクラでちらっと師匠が話した「落語は趣味なんですよ」の言葉がよかった。最近、ボクも「先生が趣味のようなものです」と言うことがあるのに似ているかもしれない。趣味道楽と言えば「なんだ仕事をバカにするのか」というお叱りを受けそうな気がする。
でもですよ、実は趣味や道楽は「全精力をかたむけてやっている」のです。例えばボクの大好きなアマチュア無線。あの人もあの人もそしてあの人も皆アマチュア無線が好きで好きでたまらないのである。彼らはプロのアマチュア無線家なのだ。
つまり、趣味や道楽は中途半端な仕事意識を凌駕しているのであるとボクは思ったのでした。ハイ。
そんなこんなの小三治独演会。一期一会だったかもしれません。
人間て良いなと思う落語会柳家小三治人柄にじむ
我が家のとわちゃん。ジジとババが黙っていて20秒ほど彼女を無視した状況になった。と、ドスンゴロンと音がするではありませんか。後を見たら大きなゴミ箱をひっくり返し中味を全部放りだした。そして、目はイタズラっぽくニタリと笑っている。アリャリャ。無視してごめんなさい。