短歌の効果


飛行機雲

 実は掲載の写真は昨日撮影したものです。昨日、仕事場の廊下を歩いていたら青空が広がっている。その時間帯の気温はマイナス5~6度前後。木の枝には樹氷が着いている。そして、空には飛行機雲が流れていた。いいねぇ。と、思いながらシャッターを押した。
 残念ながら晴天は2日続かない。今日は曇り空だった。それでも雪は降らないので路面は乾いた状態になった。秋田弁で言う「きゃんど、ぽんぽじぐなった」一日だった。


齢を重ねても

 毎日新聞2012.2.24付の『羽後文園 短歌 臼井良夫選』に採用された一首に目が止まった。

   娘(こ)との旅に母と旅せしこともなく訣れしことをひたに想いぬ
                           大仙市 故・皆川さふえ

「このお母さんは自分の娘さんとは小旅行をすることができる。しかし、かつて自分は亡くなった母と旅したことがあっただろうか。いや、なかった。旅したことがないままに母は黄泉の国に旅立ってしまった。亡きお母さんを懐かしく想っている歌だろう」こんな感じでボクは読み取った。

 2月24日に掲載された時に「故」となっているが2月10日には「故」はついていなかった。だから、この歌を詠んだ人はこの短歌を作り投稿。しかし、自分の歌が新聞に掲載されたのを見ることなく亡くなったのだ。
 そこで思い出したのが同僚の皆川さんのことだった。もしかしたらこの歌は彼のお母さんの投稿だったのではないかと思い訊ねてみた。するとビンゴでした。
 彼はお母さんが亡くなってから20日ほどして、生前に投稿した短歌が新聞に掲載されたことに驚いていた。

 皆川さんのお母さんは亡くなる直前までぴんぴんしておられたとのこと。亡くなった時は突然だったらしい。朝方にいつものように部屋に起こしに行ったら亡くなっていたと彼が語ってくれた。享年91歳。満年齢で九十歳。
 皆川さふえさんは亡くなる直前まで短歌に取り組んでいた。長い間、新聞に投稿することを趣味にしていたのだろう。

 今朝(2012.3.2付)の魁新報の「くらし欄」には『老いの現実、軽やかに 百歳の歌人・寺田さん(秋田市)』が掲載された。
 記事によると寺田光和さん(明治45年生)は2月19日の誕生日で100歳になられたとのこと。それを記念して2冊目の短歌集を自費出版したことが書かれている。その中から短歌が紹介されている。

  としょるとはこう言ふことか目はかすみ足の運びはからくり人形

 なるほどなぁ。そうだよなぁ。ボクも最近、足がもつれるようになった。足運びがモタモタしている。それが100歳になったら・・・どうなるんだろう。それよりも100歳まで生きられるのかどうかだが。

 短歌って奥深いものがあるなぁ。年齢を重ねても楽しめるのがすごい。ボクは短歌初心者であるが短歌の効能は結構あるなぁと思っている。
 まずはタイムマシーン効果。短歌は日々をつぶやいているとも言える。それを後で見るとその時の様子が目の前に広がってくれる。次はリズム感効果。五七五七七と言葉を省略したり足したりしながら日本語特有の五七のリズムに置き換える。さらに付け加えられるのが頭脳明晰効果。どうやって創るかをウンウンうなりながらひねり出すこともある。それが頭の体操になるのである。
 いずれにしても年齢を重ねて楽しんでいる方が多いなぁ。

    母親の葬儀が終わりしその日から十日空白こよみのメモ欄



我が家のとわちゃん。最近、好きな歌と嫌いな歌の区別がはっきりしてきたようだ。NHKで放映されている「シャキーン」のコンプリートソングのDVDをジジバカは購入。早速、見せたら曲の途中でとわちゃんはジジの袖を引く。別の歌にしろというサインである。チャプターを飛ばして別の歌にすると手をたたき始める。ウーム。
これにて本日のブログは終了です。
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