エジプトレポート【5】


入道雲

 暑い35℃前後になった。昼前に夕立があり涼しくなるのかと思ったが蒸し暑さが増してしまった。夕立が去ったら入道雲がムクムクとわき上がってきた。


旅行準備編

 エジプトに出かけるための準備や学習は何もしなかった。と、言える。
 エジプトのガイドブックは購入してパラパラと開いて見たのだがほとんど頭に入っていない。あいさつの言葉ぐらい覚えてゆけよなぁ。

 あいさつと言えば砂漠往復で休憩したオアシスのバハレイヤのホテル前で物珍しげにキョロキョロしていたら、向かいの店から出てきたお父さんが笑顔で「サラ・サラ」と言う。
 ムムッ「それはどんな意味なのか?」と思ったのだがわからない。ボクは日本人特有の神秘的な笑みを浮かべて「・・・・」とホテルに入り込んだ。
 ガイドをしてくれているムーディーさんに「サラ」ってどんな意味かをたずねた。すると彼は「皿でしょう」と答える。道ばたで「皿・皿」なんて声をかけるのかなぁと思った。
するとリエちゃんが

「サラーンじゃないかしら」と言う。
「それって、どんな意味?」
「こんにちはですね」
「なるほど」

あのおじさんはボクに「こんにちは」と声をかけてきたようだ。ボクは内気で無口で訥弁なので貴重な交流のチャンスを逃したのである。

 せめてエジプトの歴史くらいはと思い中公文庫から出ているエルンスト・H・ゴンブリッジ著中山典夫訳の『若い読者のための世界史-原始から現代まで-上・下』を読むことにした。
 文庫本の帯には「メモも暗記も必要ない。さあ、歴史の旅に出よう」と書いてある。この文庫本はラヂオ番組で詩人の荒川洋治さんがでお薦めの歴史本と話していたことで購入した。

 読み始めたらおもしろい。著者の語り口がとてもいい。わかりやすい。「昔々あるところに」のような話から始まってゆく。ボクのような歴史を知らない人間に優しい。歴史の話ってものすごくおもしろいと感じた。エジプトに向かう飛行機内で上下巻を読み切った。

 特に参考になったのは上巻の三章『ナイル川のほとり』である。人類の文化的な歴史は5000年前のエジプトから始まっていることがわかった。なるほどなるほど。そして二十章の『アッラーの神と預言者ムハンマド』でイスラムを「ゆだねる」と説いていることも良かったなぁ。

 歴史は川のようなものと作者は考えている。歴史を川にたとえた挿絵がある。はるか遠く地平線近くには約5000年前に築かれたエジプトのピラミッドがある。それから流れに沿ってバベルの塔、アテナイのアクロポリス、中国の万里の長城、ローマの凱旋門、騎士の城、大砲などにつながってくる。そして流れは限りのない先へ未知の海へと向かって流れている。この本の良いところは人間愛に満ちていることだ。エジプト5000年の歴史と言うことを知り入国し色々な施設を見学する時の基本になった。

 それにしてもエジプトの観光地のいたる所でつきまとうお土産売りのしつこさには驚く。子どもから大人まで「ワンダラー、ワンダラー」と言いながら絵はがきやらピラミッドの模型やら冷たい水やら色々なモノを売りつけようとする。無視するのが一番である。しかし、一人やり過ごすと次のお土産売りがくる。「ウンカのごとく」という言葉を思い浮かべてしまった。

 普通のパック旅行では町の市場に行くこともないかもしれない。しかし、今回は町で迷うことのないように、又ぼられたりすることがないように現地案内のムーディーさんやハニーさんが同行してくれた。
 本当に豪華版の旅行である。だからひっきりなしに声をかけられるのだが安心して市場の中を歩けた。市場のお土産屋では我々が黄色人種であることは一目瞭然。

「ニィハオ、コンニチハ、アンニァハシムニカ」
一発で日本語で声をかけてくることもある。
「コンニチハ、ヤマモトヤマ」

「ヤマモトヤマ」はほとんどのお土産店で発せられる声かけだ。おそらくエジプトで一番知られている日本語かもしれない。じゃあ二番目は何か。それは「サラバジャ」でしょうねぇ。ある店では「モッテケドロボー」と声をかけられ苦笑いしてしまった。そうそう驚いたのは日本語学校で学んでいる若者に「ヤクザって知ってますか」とたずねられたことだ。

 こうやってみると言葉の文化ってのは「悪い言葉が伝わりやすい」んだろうなぁとボクは考察したのであった。ハイ。

 いずれにしても外国旅行の時にはその国のあいさつくらいは知って出かけた方が良かったなぁってことです。まったく何時でも無手勝流なんだから・・・・。

     エジプトの町の匂いは硫黄臭馬と駱駝の糞の根本
     秩序とは無秩序の中に存在し自己責任の意味を考え


これにて本日のブログは終了です。
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