エジプトレポート【11】
プリズム効果
セルフィンプレコの入った水槽に朝日が横から差し込んで鮮やかな虹がダンボールにできた。水槽が微妙なプリズムを作ったのである。暑さを一瞬忘れる感じだった。
エジプトの革命
昨年1月、エジプトでは民衆革命がおこった。無血革命とも言われるようだが多くの人命が失われたとも言われる。
しかし、ジャスミン革命とも呼ばれているように民衆の力が30年近く独裁政権だったムバラク大統領を辞めさせたのは間違いない。
エジプトでは若年層の失業率は高く、20代での失業率は2割という試算もあるとのこと。国民の約2割は1日2USドル以下で生活しているともいわれ4割以上が1USドル以下で生活しているとも言われている。物価高も不満の要因となってきたなかでの革命だった。
写真のコインはエジプトボンドの1ポンドコインである。別名「ギニー」とも呼ばれているようだ。1USドルはこのコインが7枚程度の換算率。
ちなみにヌビアの若い娘たちが職業訓練している場所の日当はこのコイン2枚とのこと。それでも十分という話を聞いた。
また、観光地などのトイレの前に立っているオッちゃんたちに渡すチップはこれが1枚である。常にズボンのポケットにはこのコインを数枚放り込んでおかなければションペンもできない・・・ことになる。
このコイン数枚前後で一日の生活をするのだから人々は革命に立ち上がったのである。
今もカイロの革命広場と言える場所を通ると色とりどりの旗がはためいていた。この広場は交通量が多いためかカイロには珍しい信号機があった。信号機はあっても警官がいて上手に交通整理をしたり車同士が勝手に交通をしている。
広場の前に革命のために火災が起きたビルがあったのだが撮影しそびれてしまった。広場近くの壁画には「革命はあったがこれからのことを考えよう」と大きく書かれているらしい。この壁画はマクドナルドハンバーガーショップ前にあったものである。
ルクソールで王家の谷を案内してくれたモーメンさんが革命前後の変化を教えてくれた。
モーメンさんは農家の出身とのこと。ルクソール(エジプト)の主要な農産物の一つはサトウキビである。そのサトウキビの権利をムバラク大統領は独占した。そのために農家はどんなに生産しても貧しさから抜け出せなかった。しかし、革命後はサトウキビの販売は農家ができるようになり少しずつ収入が増えてきていると話してくれた。
まだまだ失業率も高いし収入は少ないのだが革命後の生活に夢をもっているとボクは感じた。と、同時に日本ではとんでもない政策(消費税増税・原発・失業率・貧困層の拡大などなど・・・)があってもジーッと堪えるんだなぁと思った。日本でも革命が起きてもおかしくない現状だと思ったのだが・・・。
エジプトから日本を見たような気がしたのです。
民衆の革命起きたエジプトは再建の道歩み始める
ラジオを聴いていたら秋田では17日連続の30℃を超える日々が続いているとのこと。予報を聴いてもまだまだ涼しさはこないようだ。まぁ、汗だくになって頑張るしかないですね。これにて本日のブログは終了です。
高校野球地区大会の結果
【県北地区】
敗者復活代表決定トーナメント
2回戦
能代商 5- 3 能代工
大 館 3- 2 十和田
花 輪 11- 1 小 坂(5コ)
秋田北鷹 2- 0 二ツ井
県南・中央地区は6日~準々決勝と敗者復活戦が始まる。県北は準決勝と敗者復活が7日スタート。