嗚呼TPP参加表明が・・
道を開く
道を開く、いやもしかしたら道を拓くのかもしれない。真冬には道路がなかった広い田んぼの表面に突然一本の真っ直ぐな道がついた。
雪のない季節には普通に通行していた道路が冬場には閉ざされてまったくなくなってしまう。そこが雪解けが進んできたので除雪車によって一本の道が切り開かれたのである。これこそ「開く」「拓く」だなぁと感じる。
ところでこの写真はまっすぐに向こうに伸びている。美術の教科書にある遠近法の模範のように向こうで消失している。
実はこの道路の後方もほとんど真っ直ぐな道路である。後方の道路をたどってゆくと以前お世話になったIさんの家がある。何度か訪れた時にIさんは
「昔、ここは横荘(おうしょう)線が走っていた跡地ですよ」
と話していた。
横荘線と言えば羽後交通が秋田県南部の横手や湯沢から本荘へかけて運行されていた私鉄を言う。横手の「横」と本荘の「荘」をとった命名である。残念ながら横手から本荘まで伸びることはなく大正初期から昭和46年代まで約60年間営業され幕を閉じたという。
もしかすればこの直線道路は横荘線の鉄路の跡がそのまま道路になっているものだとボクは推測している。
そのように道を開いて春がどんどん近づいてきている。
この道は横荘線の線路跡雪を開いて春まっしぐら
道が閉じる
安倍首相がTPPへの参加を正式に発表した。これは農業など多くの産業にとっての「道を閉じる」方向になるだろう。
交渉参加を表明してから初めてTPP参加のバランスシートを公表した。ニュースの聞きかじりであるのだが次のように話していた。
工業分野での貿易のプラスは3兆円以上。ところが農業分野などでは三兆円のマイナスになるとのこと。そのバランスとしてプラスになるので国益になるとの内容である。
この内容を公表して国会で議論してならばまだ納得がゆくのかもしれない。一切、公表せずにTPPに参加表明してからオープンにするのは隠蔽工作と言ってもいいだろう。
まして、このタイミングでアメリカの自動車業界が日本がTPPに参加しても自動車の関税は変えるなとオバマ大統領に申し込んだとのこと。日本におけるアメリカ車の普及割合は世界の中でも低い率である。逆にアメリにおける日本車の普及割合は大きい。これを逆転させよと言っているのである。
いずれにしてもTPPへの参加は百害いや千害あって一利なしである。第1次産業を中心とした「道を閉じる」方向に進んでゆくのだろうなぁ。やはりまだ日本はアメリカの植民地なのであると言える。
とわちゃんとわかちゃん。とわちゃんは歯磨きが上手になった。自分でゴシュシュゴシュシュゴシュシュのシュと歯磨きをする。わかちゃんも2本の歯が生えたのでおしゃぶり状の歯ブラシをかみかみしている。丈夫な歯になってくれ。
写真は機関車トーマスを一生懸命に見ているわかちゃんと渋い楢岡焼でお茶を飲んでいるとわちゃんであります。
これにて本日のブログは終了です。