ババヘラアイス


志ん朝師匠も食べたババヘラ

 30℃超えの真夏日。暑い日だった。のたりとしたプールの水を眺めながらアイスクリームが食いたいなぁと思っていた。

 アイスクリームと言えば秋田のババヘラだ。実は古今亭志ん朝師匠がババヘラについて話しているCDに出会った。
 志ん朝師匠は名古屋の大須演芸場で1990~99年の10年連続で独演会を開催したことは有名な話という。
 その時の音源が30枚のCDになり1年前に発売された。物好きなボクは初版で購入した。購入後、ゆったりと聴いていた。
 初版には初版記念の特別付録がついている。30枚のCDに入らなかった「愛宕山」や「宮戸川」が収められたCDである。本編のCDよりも少し音質が劣るかなぁと思えるのだが貴重なものである。

 この付録CDの「愛宕山」のマクラで志ん朝師匠が秋田について話している。その内容はおよそ次の通り。

『旅行が好きで米沢から酒田そして秋田に行ったことがある。秋田のお城跡の千秋公園に行ったらパラソルを開いて「秋田名物のアイスクリーム」を売っていた。秋田名物だったら男鹿ブリコや大館曲げわっぱなどだが、いつから秋田名物にアイスクリームが入ったんだろうか。早速、買って食べてみたが・・・普通でした。そして、東海林太郎の歌を聴ける私設もあって楽しめた』

 ざっとこんな内容だった。
 この噺が録音されたのは1997年10月12日。16年ほどまえのことだ。今ならばババヘラアイスのことだ。もっともその当時、いや30年程前からババヘラと命名?されていた。その30年程前にボクの教え子だった女子高校生達が「ババヘラマック」と呼んでいたことを思い出す。
 ババヘラは男鹿(若美・五里合など)であみだした?独特のアイス販売形態。朝方、おばちゃん(ババ)たちとアイスの入ったガンガンを道路のあちこちに配置する。日中、ガンガンに入ったアイスをヘラでコーンにしゃっしゃっと入れて販売。バーちゃんがヘラを使って売るだから「ババヘラ」ウーム。夕方になるとおばちゃんたちとガンガンを回収するシステム。

 志ん朝師匠が秋田名物にアイスクリームは不思議だなぁと思った噺を聴いた時は妙にうれしかった。そして、この音源が録音された時から2年後に63歳で亡くなっている。もったいない落語家だった。

 そんな暑い日。やはりババヘラのシャリシャリ感を味わいたいが・・・。無理ですね。


今日の夕方もそばの杉林でサンコウチョウが鳴いた。もしかしたら営巣しているのかもしれない。そうだったらいいなぁ。本日のブログはこれにて終了です。暑いですねぇ。

  裏山で今日もサンコウチョウが鳴き子育てしててくれたらいいなぁ
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