禁じ手そのもの


一斉に批判の声が


 特定保護法案の強行採決に対して多くの新聞紙上が一斉に批判の声をあげている。
その中で朝日新聞秋田版(2013.11.27付)に掲載された99歳のむのたけじさんの言葉が印象的だった。

『戦時反省なし 悲劇始まる 人が身構え、人間関係壊す』
『本当に情けない。第2次大戦で日本は他国に侵略して徹底的に反省して同じ過ちを繰り返さないようにしなければいけない。
ところが法案をめぐる国会の討論では,過去の戦争の悲惨な体験が反省材料として持ち出されていない。過去に照らせば「秘密を守る」法律が出てくる時は,血なまぐさい戦争の準備と絡んでいるんだ。秘密を暴けば罰せられるのだから、報道の自由も知る権利も守られない。大きな悲劇の始まりだ。
特定秘密保護法が効力を持てば、たとえ戦争が始まらなくても、国民生活には辛気くさいムードが立ちこめる。一人ひとりが身構え、ブレーキをかけてしまう。友人や家庭、親子の間まで警戒して人間関係を壊す。
日本にそんな過去があるのになぜ国会は法案を通すのか。絶対に許してはだめだ。世界中の物笑いだ。国家そのものが戦争体制につながるような手配をするような国はどこにもない。憲法9条を掲げる日本がそんなことを強行するのは戦争で亡くなった人たちへの裏切りだ。
衆院を通過しても、手続きはまだまだある。国民みんなで反対だ。もしも参院を通るようなことになれば、賛成した議員たちはみんな選挙で落とす。命ある限り、戦わないといけない。反対ののろしを大きく上げよう』

 もう一つ。朝日新聞に掲載された安倍首相の政治漫画。見事に言い当てている。「世の中を暗くする法律だって?オレの気分は明るいけどね」

 日刊スポーツの見出しも言い当てている。『安倍の禁じ手 強行採決』
 相撲のこぶし打ち・髪の毛つかみ。将棋の二歩。囲碁なら他に打たずにコウ取りをするなどやった途端に反則負け

第1次安倍政権の時には強行採決の連発で自民党凋落の原因となった。禁じ手をやったのだから反則負けは時間の問題。

今回の強行採決について「消費税の強行採決ならば国民は長い間忘れないだろうが、特定秘密保護法案の強行採決はすぐに忘れる。だから強行採決はありだよ」とうそぶく自民党議員がいたらしい。
 国民を馬鹿にしているとしか言いようがない。いずれ間違いなく2度目の自民党凋落が現実になる日がくるだろう。

 安倍首相の政治漫画の下に朝日川柳がある。ここの☆印の付いた一句がいいなぁ。
   反論に耳傾けず国傾しぐ 愛媛 木村瞳さん

 朝日「天声人語」の最後に老子の言葉を引いて次の文がある。
『強く大きなものは実はこわばっていてもろい。柔らかくてしなやかなものが本当は強い。民よ諦めるなとの叱咤にも聞こえる』

 これらの言葉たちに勇気づけられて諦めずに生きてゆこう。



本日、初めてとわちゃんに水彩絵の具を持たせたら筆洗のバケツで水洗い半分グシャグシャに書いた色の氾濫が面白い。ジジバカですねぇ。

  老子言う強きはもろししなやかに生きることこそホントの強さ
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