年取りの夜に

ボクの地方では大晦日を「年取り」と呼ぶ。おそらく日本中がそう呼んでいたのかもしれない。
生まれた年を1歳として一つ年を重ねるという節目の12月31日は2歳になれるおめでたい日だったのだろう。日本の伝統的な年の数え方は納得出来るような気がする。
そんな日にとわちゃんのお父さんから電話が来た。
「とわがウクレレが無いと言っているんです」
「ウーム」
ジョージ・ハリソンの「サムシング」を歌いたいと思いボクは10年前ほどにウクレレを買っていた。ポール・マッカートニーがジョージを偲んで歌ったステージの曲を聴いたときからどうしても演ってみたかったのである。そしてまぁ適当に練習していた。
で、結局某高校の文化祭の時に一回やったが英国からのALTの前で一番歌っただけで止めてしまった。全曲歌えない度胸の無い男なのか・・・。
後で聞いたら「最後までやれば良かったのに」と言われた。
その後ウクレレをポロンポロンやっていた。友人に招かれた結婚式でも一度披露したが音量のなさが災いして少々残念な結果になったのは惜しかった。ハイ。
その後、ウクレレとも疎遠になりウクレレケースの中で眠っていた。先日のブログで書いた50年前に弟が修学旅行で買ってきたものは手放せない。
でも、ボクが10年前に買ったものはとわちゃんにプレゼントできる。家人が押し入れからケースに入ったウクレレ発見。
早速、とわちゃんのもとに持って行った。真っ黒なケースに入った物を何だろうかと興味津々に見つめるとわちゃんとわかちゃんの前で、ジジバカはおもむろにウクレレケースをパチンパチンと開けたのです。すると・・・・。二人は
「ホーッ!!」
と喜んでくれた。
ウクレレには基本的にストラップがついていないのですが手頃なカメラのストラップをとわちゃんのお母さんがつけてくれた。そして、彼女はおもちゃのマイクの前に立って歌うのです。
なかなか様になっている。形から入る人なんですねぇ。何がかっこいいのか良くわかっている。
で、それをうらやましそうに見ているわかちゃんです。良いねぇ。ロックンローラーになれ。
ところで結論。基本的にボクは西暦を使いたい。年数の計算が面倒だからです。昭和はボクの生まれた年だから明日からは昭和89年で問題ないのです。でも、平成はごっちゃごちゃになるので訳がわかりません。
今年もまもなく暮れる。いろいろあったが色々な意味で日本の大きな転換の年だったような気がする。平和な世界を子どもたちに残すのがボクら老人の義務だと考えている。
今日、テレビで天野祐吉さんの特集を見た。その中で天野さんが何十年も前に作ったパロディーのポスターがボクの気持ちを射止めた。
それは二人の兵士が手招きをして「総理あなたが最前線へ」と先に行くように勧めるポスターだった。
この拙いブログを見てくださった方に感謝します。2014年こそいい年になりますように。
年取りに一歳年をプラスする何だかクビがコキコキするね
これにて本日のブログは終了です。