まずは野球から
昨日、負けたのだが本日(2014.7.15付)の朝日新聞全国版高校野球を報じるページに我がチームの写真が掲載された。
ウーム・・・。それはそれは変なプレーだったが写真としては出来がよかったのだろう。負けたとは言え良かったなぁと思ったのであります。滑り込んでいるのがチームの選手です。
昨日、マネージャー諸君からもらった「お守り」。
残念ながら負けたが野球は負けのゲーム。良き敗者になってそこから何を得るかである。お守りはそのことを伝えてくれるだろう。番号が「59」です。しゃれているでしょう。ってが・・・。
滋賀県知事選から見えること
一昨夜、ホテルでチカチカと映っていたテレビ画面から「ピョロロロン、ピョロロロン」と臨時ニュースのテロップが流れた。
内容は「滋賀県知事選民主党系候補勝利」であった。
以前も書いたが滋賀県知事選は自公の推す候補が圧勝の勢いだったという。それが落選という結果に。その敗因の一つは隣県の福井にある多くの原発再稼働へ前のめりになっている政府に反対の意思が働いたとこと。
そして、何よりも集団的自衛権行使容認を有無をいわせずに押し通したことに対する反発が大きかったと分析されている。
その通りだと思う。地方(地方という言葉がおかしいと言う人もいるのだが・・・)の声を無視するとこんなことになるのだ。
最近の安倍政権の支持率が軒並み50%を割っている。不支持率は逆に上がっている。右寄りの新聞でもそんな状態になった。
日本人は自分たちはかなりバカにされいると少しは気づいたと思う。おそらくこの秋におこなわれる福島と沖縄の県知事選挙も似たような結果になるだろう。ボクはそう信じている。
国会で集中審議をやっている集団的自衛権行使容認の予算委員会。相変わらず意味不明、詳しい説明をしない。そうやってごまかしごまかし戦争への道を突っ走るのは間違いない。だから怖いのである。
今朝(2014.7.15付)の朝日新聞の社説余滴で国分高史さんが『集団的自衛権の「情」と「知」』がとてもわかりやすい。その内容をまとめてみる。
前回の衆議院選挙の比例区で自民党が全有権者に対する絶対得票率は16%にすぎないという。たったの16%しか得票率がないのにこれだけの議員がひしめく巨大与党になったのは低投票率と死に票の多い小選挙区制の特性などの偶然が重なって実力以上の議席を安倍政権に与えている。
国分さんは次のようにも言う。
『国民の理解が進まないうちに既成事実をつくってしまう。一方、閣議決定を具体化する関連法案の審議は福島、沖縄両県知事選がある今秋は避け、来春の統一地方選後に先送りするという。まるで有権者の審判をおそれているかのように』
国分さんはさらに
『来春までの時間は、私たちが9条の意義や日本の安全保障をもう一度問い直す格好の機会となる』
と、いう。
憲法学者の樋口陽一さんの言葉を引用しているので孫引きします。
『これは長期戦。我々がまずすべきことは、知ること。知の質と量を高め、深めていく。それに足を踏まえれば対抗する力をつくっていく』
この樋口さんの言葉は
『「命を守る」として「情」に訴えながら立憲主義を踏み外した首相に対し、権力を持たない市民は「知」をもって立つとの宣言だ』と国分さんは言う。そして、
あの閣議決定を朝日の社説は「暴挙」と書いた。だが、樋口さんは「軽挙」だと思っているそうだ。理由は、熟慮をへた民意の裏打ちがない、あまりにも軽い決定だからだと言う。
そこに「政権の弱み」があると樋口さんは結論している。
滋賀県知事選挙の結果に国分さんの言う通りのことが起きつつある。「知」を信じてあきらめずに反対の意思を持ち続けることが大切だと気づかせてくれる。
朝日歌壇から
2014.7.14付の朝日歌壇に憲法解釈変更についての短歌が何首か選ばれている。
武力には武力をの道猛省し得た九条の平和危うし
嘉麻市 野見山弘子さん
着々とヤマモモの実の煮ゆる鍋銃後といえる語感近づく
熊本市 加藤知子さん
餃子よしキムチもうましわれわれの食にヘイトも排除もなし
西条市 村上敏之さん
政治家の密議のようだた三人が一人に寄り添ふ囁くの文字
飯能市 佐久間敬喜さん
選者の高野公彦さんは「評」で次のように書く。
『集団的自衛権をめぐる安倍内閣の強引な動きに国民は不安を募らせている。一首目と二首目、そして三首目も国際間のあつれきを厭う心を刻み込んだ歌である。四首目、一人は安倍首相で、あとの三人は・・・・とも読めそうな作』
日の丸につつみて柩還りくる覚悟ありしか問ひたき今は
岐阜市 臼井均さん
歯切れよき己が持論に酔いしれて憲法無視する未来危うし
岸和田市 高槻銀子さん
戦争を知らない子供たちのまま僕らは死んでゆけるでしょうか
東京都 吉竹純さん
この歌を選んだ永田和宏さんは「評」で次のように書く。
『恣意的な解釈によって憲法が捻じ曲げられてしまった事、言葉に関わる私たち歌人は今後も真剣に考えなければならない。臼井氏は戦死者を迎える覚悟を問い、高槻、吉竹両氏は未来への危惧を詠う』
そして、佐々木幸綱さんは次の二首も選んでいる。
清志郎生きていたならどう叫ぶ原発輸出解釈改憲
青森県 中村範彦さん
原発のせいとは誰も言わないで目立たぬように住む人は減る
浜松市 桑原元義さん
短歌で伝えることの大切さを教えてもらう。そして、今自分は五七五七七を刻めない。と、言うわけで本日のブログはこれにて終了です。