原発再稼働は無謀である

梅雨空には紫陽花が合う

 7月6日一関に行った。一関から東山球場に向かうバスの窓から見えたのは「紫陽花の里(だったような気がします)」の看板が見えた。そして道路の両側には多くの紫陽花の花が咲いていた。岩手県南部の方が紫陽花の開花は早いのだろう。
 我が家の周辺の紫陽花は今が盛りのようだ。ガクアジサイが曇り空に鮮やかに咲いている。その紫色は梅雨空にとてもよくマッチする。
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   梅雨空にガクアジサイの紫は夏を迎える清涼剤なり



 『原発再稼働を問う 無謀な回帰に反対する』。(2014.7.17付)朝日新聞の社説である。
 実に納得できる内容である。かなり長文の社説だ。その中からいくつの内容をピックアップしたい。
『原発事故が日本の政治と社会全体に投げかけた広範な問いはまだ何も答えられていない。ところが再稼働をめぐる議論はいつの間にか、原発の性能をめぐる技術論に狭められた』
『このままで原発を再び動かそうと言うのは暴挙である。いまだに収束できない事故から何も学ぼうとしない無責任な態度というほかない』
『安倍政権は「規制委の専門的な判断にゆだね、安全と認められた原発は再稼働する」と繰り返している。あたかも規制委の審査が原発の安全確保のすべてであるかのようだ。現実は違う。あまりにも多くの問題点が置き去りにされている』
『このままでは、原子力規制のあり方を多少改めた以外、ほとんど何も変わらず、日本は原発依存に逆戻りしかねない』
『(安全基準を)世界一と誇張するな。閣僚や自民党幹部もたびたび「世界一厳しい新基準で安全確認できたら、再稼働する」と口にしてきた。誇張が過ぎ、原発の安全神話を復活させかねない言動だ』
そして、事故対策のたらい回しと言いますか不備をついて次のように述べる。
『事故対策は規制委だけでなく、電力会社や政府、自治体や住民も本気で考えるべきだと訴えてきたのだが、その多くが手つかずのままだ』
このことを風刺した一コマ漫画が(2014.7.18付)に掲載された。
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いわゆる、たらい回し。どこも責任をとりたくない構図が見え見えなのである。

『関係者や組織の責任を具体的に厳しく追及することもなく、かといって免責して事故の教訓を徹底的に絞り出すこともしていない』

『関西電力大飯原発の運転差し止めを命じた福井地裁判決は「原発停止は貿易赤字を増やし、国富流出につながる」という指摘に対し、「豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富だ」と断じた』
『放射性廃棄物の処分も含め、広く深い議論を抜きに原発再稼働を進めてはならない』

 再稼働に前のめりの安倍政権。過酷事故は起きないと考えているようだ。「福島第一原発事故は完璧に制御できている」などという大嘘を全世界に発信しひんしゅくをかっている。東京五輪を大嘘で呼んだようなものだ。
 つまり、もしもの時の備えがまったくなっていないのである。
 滋賀県知事選挙でも原発再稼働反対の立場の知事が当選した。原発再稼働は福島の事故の詳細な検証なしで進めてはならない。と、ボクは考えている。

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