「教育現場」新聞記事から

天候不順

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 最近、天候が不順である。職場での会話も
「何だかお盆は寒かったですね」
「んだなぁ」
「秋は早いすねぇ」
梅雨時のような湿気の多い天候が続いている。



教育は成果だけで良いのか?

 最近と言うかここ10年ほど教育現場で気になっていることがある。それは教育現場が成果や効率を求め評価を気にするようになったことだ。
 教育は児童生徒を育てることが基本である。教師は学力や成績を上げるように工夫して努力する。しかし、教育現場はそれだけではない。いろいろな問題が出現する。その対応に神経をすり減らす教員のなんと多いことか・・。まぁ、それは生徒諸君を育てるために当然やるべきことだ。しかし、最近増えているのがボクが考える押しつけとも言えるアンケート調査をはじめとする「いわゆる余計な仕事」である。それは成果を求める教育行政の方向性が明確になっているからだ。もう少し言えば説明責任を恐れる姿勢かもしれない。
 教育における成果とは何か。進学率を上げることなのだろうか。確かにそれもある。でも、進学なんかにまったく関係のない生徒諸君も多い。そんな生徒諸君をしっかりと育てることも教育の大切な役割だと思う。
 ところが成果を示すには「数値」が一番手っ取り早い。点数以外で教育を数値化することほどバカらしいことはない。しかし、その手っ取り早い数値を求めて導入されてくるのが民間の成果主義なのである。

 それらのことの違和感について今朝(2014.8.19付)の日刊スポーツ紙に大谷昭宏さんが『「民間」取り入れた教育現場は 金にならぬこと懸命にする教師はどこに』としてコラムを書いている。
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大谷さんの記事に感想をよせたある高校教師の手紙を紹介している。その一部を引用したい。

『私は定年間近の一教師です。じつは学校勤めの前は5年間ミナミのデパートにいた転職組です。どこやらの市長が「民間、民間」とわめき散らしているのが気にかかってならないのです。私が民間から転職して何より驚いたのは生徒のためなら無駄とわかっていても、決してあきらめずに懸命になるということでした。今は無駄かもしれないが何十年度、彼らの役に立つかもしれない。
これは一銭にもならないことはしない、という民間転職組の私にはあり得ない感覚でした。でも、「民間」を取り入れた今の大阪の学校は働きにくい職場です。新卒者は大阪以外を選ぶし、若い先生方は離職して他府県の採用試験受けまくりです。
有権者が選択した首長ですが、これから子どもの教育を考える若い夫婦もおられるなか、こんな絶望的な公教育でいいのでしょうか』
 これが大谷さんに寄せられた手紙の一部。
 それに対して大谷さんは次のようにコメントをしている。
『セクハラ、パワハラ、中途退職・・なんでもありの民間校長。でも橋下大阪市長は「民間校長が悪いんじゃない。採用する教委側に問題あり」とわめいて、いや、叫んでいるんですね。
一銭にもならないことは決してしない。それが民間の論理なら、そんな民間に教育された若者たちはどんな大人になっていくのだろうか。愚かな政治が教育に口を出し続ける社会は、いずれ強烈なしっぺ返しを食らう気がしてならない』

 この教育の流れは大阪だけではなく全国に急激に波及しつつある。このコラムにある『金にならぬ事を懸命にする教師はどこに』いるのか。いや、「どこに消えて」しまうのか。
 老爺心(?)ではあるが今後の日本の若き教師たちの行く末が心配ではある。そして、未来の子どもたちの運命もとても心配である。


今日は,久しぶりにわかちゃんと蒸し暑い屋外でお互いに汗をかきながら遊んだ。よかった良かった。
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カメラを向けるとそれとなく右手でVサインをするのがなかなかにいい。

    それとなくお決まりのようVサイン負けてもいいよわかちゃん二歳


それにしても日本は異常気象で西日本では大雨被害が出ている。そんな中で日本の安倍晋三首相はのんびりとゴルフ三昧とテレビでは報じている。災害や原発事故などには知らんふり。熱を上げるのは集団的自衛権行使や憲法改悪で戦争への道。こんな政治家では・・・。
これにて本日のブログはブツブツと終了です。
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