「匿名の力」とは

冬に戻りました

 今日は朝から吹雪模様。10㎝ほど雪が積もったが雪がやめばメインルートは道路上の雪はなくなってくれる。夕方、とわちゃんとわかちゃんを協和町まで迎えに行った帰りの淀川付近の空模様である。
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この写真を写したすぐ後にバサバサと雪が降り始めた。


匿名は怖くない?

 森友問題。自民党が必死になって証人喚問を拒んでいる。国民の8割近くが証人喚問すべきだと考えているとテレビ局ではチラッと言う。
 ところが・・・・。世論調査(世論操作?)大好きなテレビ局も新聞各社も、今回の件に関しての世論調査をおこなわない。もしかしたら信じられないくらいアベシンゾーの支持率は下がっているデータを持っているかもしれない。でも、公表しないでいるのかもしれない。アベシンゾー政権に「忖度」している可能性もあるかもしれない。
 この問題が起きてしばらく煮詰まってからアベシンゾーは「ヤバイと思ったのか」マスコミ各社の偉いさんを集めて会食をやったという噂もある。もしかしたら、そのことによってアベシンゾーのマイナス面は報道しないと「忖度」しているかもしれない。
 今朝の朝日川柳に

    大丈夫チョロいもんだよ国民は  兵庫県 川村充さん
      【評 理事長ら参考人招致を自民拒否】
政権の思いを見事についているなぁと感心している。

 昨夜、『本の雑誌 2017 2月号』の特集「匿名なんか怖くない!」を読んだ。その中に「週刊誌記者匿名座談会」がある。
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 「噂の真相」(今は休刊中でボクも結構長い間愛読していた)に連載していた匿名記者座談会のメンバーが久しぶりに集まって最近の世相を話している。
 「匿名」で「座談会」という記事形式には真実の暴露を期待させるという共通の特性があると亡き大宅壮一氏は言ったと記されている。だから「匿名」はおもしろい。
 この座談会で次のような発言が出ている。少し長いが引用したい。

B 最初に話に出たけど、週刊誌には書き手だけじゃなく、匿名の情報源が多いという問題もあるよね。「愛人A子さんの告白」とか、「~関係者」の匿名コメントとか。そのことで新聞やテレビの連中から「週刊誌はいい加減」とよく批判される。
A 何をいっているんだろうね。政治家や官僚、企業の不正が匿名の告発や情報でどれだけ糾されてきたのか知らないのか。大蔵省汚職、日歯連事件、防衛庁談合事件などの大型疑獄事件も・・・
(中略)
C 結局、匿名だから信用できないとか、匿名の告発は卑怯だとかいうのは書かれる側、権力側が自分たちの不祥事やスキャンダルを封じ込めるための論理なんだよ。匿名はむしろ社会的弱者が権力に対抗するために絶対に必要なもの。表現の自由を担保する重要な権利といってもいい。実際、ナチスドイツや、戦中の日本、旧ソビエトなどの専制国家では匿名での言論を禁止してきたわけでしよ。
D でも、最近はマスコミがそのことをすっかり忘れて、「匿名はよくない」という権力の論理に乗っかるようになった。週刊誌がいくら決定的な内部告発を掲載しても新聞やテレビは「匿名だから」と報道しない。
B ちょっと前までそんなことなかったのにね。たとえば森(喜朗)政権の頃は、週刊誌や月刊誌の匿名告発を新聞・テレビが積極的に取り上げ、閣僚を辞任に追い込んでいた。2000年には中川秀直官房長官が「フォーカス」が掲載した元愛人の告発によって辞任しているけど、これは新聞・テレビが一斉に後追いしたから。あのときはテレビが「フォーカス」の提供した中川と愛人の会話テープまで放映したからね。
A 「噂の員相」の則定衛東京高検検事長の愛人スキャンダルもそう。女性は匿名のままだったけど、朝日新聞が報道して、則定は辞職に追い込まれた。
D それが今はどうよ。さっき出た「週刊ポスト」の高市総務相の融資口利き疑惑、菅義偉官房長官の日本歯科医師連盟からの迂回献金問題、「週刊新潮」による稲田朋美防衛相の選挙違反疑惑、高木毅復興相のパンツ泥棒事件、最近も「週刊文春」が鶴保庸介大臣のヒドい女性スキャンダルを記事にしたけど、新聞・テレビはまったく後追いせず、ほとんどの閣僚が今ものうのうとその椅子に座っている。例外は「週刊新潮」に政治資金疑惑を追及されて経産相を辞任した小渕優子くらいだろう。
B あれは政治資金収支報告書で裏が取れるネタだったからね。むしろ、今の新聞・。テレビって、政治資金収支報告書のような公的な証拠のあるものしか報道できなくなっている。
C いや、証拠があっても、後追いする新聞・テレビ局はごく一部でまったく盛り上がらない。実は、新聞・テレビの「情報源が匿名だから報道できない」というのは言い訳で、そもそもこういうスキャンダル報道をやりたくないんだよ。第二次安倍政権以降、官邸の報道機関への圧力と懐柔は凄まじいものがあって、テレビなんて政策批判さえできなくなっている。
B 週刊誌も芸能ネタだけ見ていると勢いがあるように見えるけど、政治家からは訴訟攻撃でかなり攻め込まれているしね。「週刊ポスト」なんて、さっき話に出た高市と菅の記事で訴訟を起こされたんで、編集長、記事の担当編集者までトバしてしまい、ほとんど政権スキャンダルをやらなくなった。
C だから、問題は匿名の衰退ということだけじゃないんだよ。その向こうには、「報道の自由」そのものの危機がある。


 そうなんですよねぇ報道の自由そのものに危機がある。マスコミはどれだけ危機感を感じているのか。世界でもメディアによる報道の自由度ランキングは180カ国の仲で72位である。韓国でさえ70位であるのに・・・。
 ちなみに、アベシンゾーがつい今日されてヤバくなると正男さんを暗殺したり、突然ミサイルを発射したりしてアッキード事件の目くらましをしアベシンゾーを応援しているがごとく事件を起こしている北朝鮮は179位である。最下位はアフリカのエリトリアと言う。

 最近の森友問題に関して言えばターゲットが籠池氏本人にしぼられているのでワイドショーも取り上げているようだ。ただ、アベシンゾー夫妻の「広告塔」として機能した「道義的」な責任については妙に腰が引けて言及していないように見える。メディアの追及が隔靴掻痒である。このままでは報道の自由度は100位転落も間近いかもしれない。
 それでも今朝の朝日新聞社説は「今の国民」の気持ちを伝えているような気がする。
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 ここまで森友問題を追及してきたメディアは安倍政権に忖度してポシャってしまうのだろうか。世界72位のメディアの自由度発展途上国に居座るかどうか。これから見ものですね。

 何だかわけのわからないことをブツブツと書いてしまいましたが、要するに国会の追及に期待しているわけであります。


これにて本日のブログは終了です。

     啓蟄を過ぎて吹雪く日じっと耐え春の湿雪すぐに消えるさ
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