楽しみ七つ



 雨である。日中の気温は職場から帰宅する頃には5℃だった。車庫の屋根に積もっている雪も何となく溶けているようである。だからまぁ、ありがたいと言えばありがたい。

 写真は南外村の西板戸から少し行った春木沢から見た雄物川である。勤務先に向かう途中で撮影。
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 以前、春木沢では南外村の釣り大会などがおこなわれた。しかし今、この周辺は道路改良などがおこなわれて風景が変わった。もちろん釣りをしている人はいない。
それでも冬になる前には
「よそ見すな!魚は絶対見えねーど!」
の立て札があり釣りをしている人はいないのかなぁとキョロキョロよそ見する人がいかに多かったことかを知らせていた。
 今、釣り人はいないが6月頃になれば春木沢には「河骨(コウホネ)」の黄色の小さな可憐な花が咲く。


『こころの時代 宗教・人生 いのちを詠う』

 録画機能のタイムシフトを何気なく確認したら14日(日)の午前5時半~放映された『こころの時代 宗教・人生 いのちを詠う』という番組に目がとまった。
 細胞生物学者で歌人でもある永田和宏さんが7年前に亡くなった奥さんの河野裕子さんとの思い出を1時間にわたりインタビューにこたえていた。
P1170286.jpg

 奥さんの河野さんは悪性の乳がんが見つかり無事手術した。ところがその8年後に体内の三カ所に転移していることがわかり、闘病のかいなく2010年に亡くなった。
 永田さんは河野さんの出会いから死別までを短歌を通して語ってくれた。この内容は永田さんの著書である『歌に私は泣くだろう』にも詳しく書いているが実際に本人の話をテレビで聞くとまた違う感銘を受ける。
 二人が出会った頃のお互いの歌がいい。

  たとえば君ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか  河野裕子

何という大胆な相聞歌だろうか。
そして、

  きみに遭う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり  永田和宏

おそらくタジタジとなりながらも永田さんは河野さんに出遭った前の自分はどんなだったろうかと遠出をしたのだろう。「会う」でもなく「逢う」でもなく「遭う」である。それだけ衝撃的な出遭いだったんでしょう。この歌をボクも大好きで「今日の短歌」という自分で好きな短歌のメモ帳に引用している。この番組、ボクにとってDVD保存ですね。

 短歌。奧が深いです。そして河野さんの冥福をあらためて祈りたい。


と、言うわけで本日のブログはこれにて終了です。

春の七草
『せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ 春の七草』が57577になっていることに影響を受けて・・・

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