12月8日
三羽のサギ
職場に向かう途中のいつもの田屋村の小川。小川と言っても豪雨になると、この川は牙をむき周囲の田んぼを水びたしにする。
それはともかく。今日は三羽のサギがとまっている。
左からチュウサギ・コサギ(チュウサギの小さい型かもしれない)・アオサギである。サギって粘り強い鳥だなぁといつも思うのだが姿形を見ると何だかズルっこい感じをいつも受けている。
この前も書いたが、この付近は河川の大規模改修で餌場がなくなっているんだろう。
12月8日。テレビではほとんど報じていないがボクにとっては二つの命日である。
一つは日本の命日と言えるかどうかは別にして戦前の日本が最悪の道を辿る命日だったという日として認識している。
今、スガーリンが日本学術会議推薦メンバーから6人を名指しで推薦拒否をしている。その中の一人の東大教授加藤陽子さんの『それでも日本人は「戦争」を選んだ』を読んだ。
高校生のゼミナールで加藤先生が講義した内容である。日清戦争から日露戦争、第1次世界大戦、南秋事変と日中戦争そして太平洋戦争となぜ戦争が起きたのか。おそらく日本では語られることのない「歴史」を高校生に語っている。
太平洋戦争の項のサブタイトルが『戦死者の死に場所を教えられなかった国』である。もしかしたらボクの叔父さんの戦死した場所もはっきりわかっていないかもしれない。
歌人の三枝昂之さんが『角川 短歌 12月号』に『教えられなかった国 ーーー加藤陽子氏を読みながらーーー』として28首を詠んでいる。何首か引用したい。本来ならば全部の歌がいいのだが・・・。
「総合的俯瞰的」とは周到に稚拙に学を操る修辞
それでもなぜ日本人は戦争を選んだか 加藤陽子氏に学ぶこと多し
粛正を重ねて上りつめたるはスターリンという農奴の息子
権力はうすらわらいを浮かべたり詭弁多弁を弄したるのち
累々と累々と死者が積まれゆきただ棒立ちの山河であった
戦死者の死に場所を教えられない国だった あれだけ多弁を弄した果てに
三枝さんの歌を読むとスガーリンの考えていることが見えてくる気がする。それは加藤陽子さんを日本学術問題から外そうとしていることの本当の意味だからである。
二つ目の命日はジョン・レノン。もう、彼が銃弾に倒れて40年になる。
書きたいことはたくさんあるが、とりあえず『イマジン』だ。人類の理想なんだが世界中の人はジョン・レノンの思いを夢見るべきだろう。忌野清志郎のカバーを少し引用したい。本物の歌詞とは少し違うが本質を言い当てている。
天国はない ただ空があるだけ
国境もない ただ地球があるだけ
みんながそう思えば 簡単なことさ
社会主義も 資本主義も
偉い人も 貧しい人も
みんなが同じなら 簡単なこと
夢かもしれない
でもその夢を見てるのは
ひとりだけじゃない 世界中にいるのさ
そんな二つの命日。
何だか世界はどんどん悪い方向に向かっているような気がしてならない。特にアメリカに必死になって追随している日本は・・・。
いや、日本は中国やロシアについて行く必要もない。日本はしっかりと独立すべきであると考えているのだ。
12月8日。
そんな夢のようなことをチラッとでも考えてもいい日かもしれない。
それにしてもスガーリンはひどいなぁ。何しろ、GO TOは絶対にやめる気がない。多額の補正予算をつぎ込んでGO TOをなおさら盛り上げようとしている。
今日もCOVID-19の感染地図を見たら秋田は色がついていない。それはそれでありがたいことだ。でも、スガーリンはCOVID-19を全国に満遍なく行き渡らせようとしているとしか思えない。これじゃあ秋田に色がつくのは時間の問題。
彼の支持率はどんどん支持率は下がるだろう。しかし、国民はどんどん不幸になってゆく。こいつもアベシンゾー並みの男だ。とっとと暴走ダンプカーの運転手を降りて貰うしかない。
諦めないことですけれどね。
と、言うわけで本日はこれにて。
この人は思ってること必ずや遣り遂げるのか?怖いね 日本