勝手に大森観光協会
十二ノ木
大森町八沢木地区。
豪雪が消え道路両側の高い雪の壁が消えたら道路から50メートルほどの所にデカク太いゴチャゴチャした立木があるのを発見した。アレッこれは何だろう。安易な発想だがCMソングを想い出した。
♪この木なんの木 気になる木
名前も知らない 木ですから
名前も知らない 木になるでしょう
単なる枯れ木だと思い、その後はすっかり記憶から飛んでいた。ところが昨日のこと。帰り際に車で左側をヒョイと見たら新緑で大きな木がフンワリと覆われているではありませんか(^_^)y-
逆光だったので写真は撮らずに今朝通勤の途中で一枚。調べてみたら横手市・大森町の指定文化財『十二ノ木』であることが判明。どうして『十二』と名付けられたのだろう。調べたら由来が次のようになっていた。
『十二ノ木~大きな槻の木に12の寄生木が彩りを添えて趣が深い名木です。樹齢1000年 ニレ科ケヤキ』
なるほどなぁ。沢山の寄生木が周りにとりついているから不思議な枯れ木だと感じたのだった。しかも樹齢が1000年。『共生』は長生きするためには大切なんだゼ。と、教えているかもしれない。少なくても『強制』や無理矢理の『矯正』では長生きしないってことなのでしょう。
名前の無い木や草花はないと言う。すべてに命名されていて、ただ単に名前を知らないだけとのこと。要するに勉強不足なんでしょうね。
十二ノ木を目の前にして長い時代をみつめてきた樹木に少し頭が下がった。
みそやき
「今日、みそやき講習会をやります」
「行ってみたいなぁ」
「ぜひどうぞ」
こんな会話をしながらボクは『味噌かやぎ』をイメージした。
『かやぎ』は『貝焼き』がなまったものだと思う。その『かやぎ』を作る講習会だと思っていた。
我が家の『かやぎ』のレシピは次の通り。小さな七輪に大型のホタテ貝の殻を置く。もっとも今ではその大型の貝殻もないので小さななべになるのだが・・・。その中にサッと水を張り、しょっつる、豆腐、ハタハタ、ネギなどを入れてクツクツと煮込むのである。貝殻は何度も使い回ししていた。
なるほど、しょっつるではなく味噌味の「かやぎ」かぁ。いいねぇ。行ってみよう。
調理室に行ってみたら何だか様子が違う。JA秋田ふるさと女性部の方たちが『昔ながらのみそやき』の指導をしている。配付された資料を拝見すると次のようになっている。
『農家では、節句や農作業の休みの時などに餅をついてごちそうとして食べていました。餅の変わりとして、もち粉にアズキを入れ焼いたのが「みそやき」と言われ、おいしいおやつとして、食べられていました。今ではアズキの代わりに枝豆やごま・かぼちゃなどや紫こまち粉を入れてアレンジされていますが、昔懐かしい味として受け継がれております』
「かやぎ」じゃなかった酒飲みの勘違い。レシピはおよそ次の通り。
1.もち粉・砂糖・塩・サラダ油・アズキを入れ生地を作る
2.油少々を温めたフライパンに生地を流して中火から弱火で焼く
3.片面が焼けて上の方が乾いて蒸されたら火を止める
4.ラップを敷いて焼き上がった「みそやき」をラップの上に取り出しラップで巻き整形
5.巻き終わって冷えたら食べやすい大きさに切って完成
食感はもちもちとして甘い。何だか懐かしい味である。どこかの道の駅で、こんな手づくりのお菓子を食べたことがある。
講習された方のお話によれば昔は味噌を実際に入れて焼いていたとのこと。貴重な砂糖やアズキの手づくりは最近のレシピのようだ。伝統おそるべしだ。昨日の講師は大雄・大森の方たちだった。
生きる知恵楽しく過ごす味わいは少し寂しくみそやきの中
と、いうわけで本日は『勝手に大森方面観光協会』でした。今宵は能代に住む孫娘のとわに会いに行く。夕方出発なので早めのブログアップです。