「落語家の通信簿」いいですねぇ(1)


寒気団が・・・

 朝方は太陽が出たりして穏やかな天候だった。ところが午後から粉雪が舞い始めて気温は冷え込んできた。窓の外に見える松の木の水滴もそのまま凍っているような感じである。
 ここ2~3日は超一級の寒気団が襲ってくるとの予報。心して冬に立ち向かわねば。



三遊亭円丈師の一冊

 通信簿を好きな人はごく一部だろうなぁ。できれば見たくないんだけれど恐い物見たさもあって評価されるの嫌でも「見るのは」好きな人は多いかもしれない。
 さて、その通信簿の名前がついている『落語家の通信簿 三遊亭円丈著』が発売された、帯に「この落語家を聴け!この落語家は聴くな!!」とある。早速読んでみた。

 とても読みやすく落語全体の評論になっているしボクのような落語初心者にとって役立つ情報も多い。もちろん円丈師匠独特の語り口で内容もおもしろい。この中でおもしろかったと思う部分を少しまとめておきたい。

 立川談志と古今亭志ん朝の今は亡き二人の師匠のことについて書いている。
まず談志師匠については天才だったこと。その天才の切れ味だけで落語として本当に良かったのかどうか。このへんを円丈師は次のように書いている。
「あれほど才能豊かな談志師は、はたして古典落語を究めたのか?談志師は天才的なひらめきで演技をしていたのではないか」

 実はこの円丈師の問いかけを読んでボクも同じように感じていた。談志師の噺は例えば代表作とも言われる「芝浜」のオカミさんの演技がものすごくボクには嫌な女に見えてくるのだ。言い過ぎかもしれないがオカミさんを演じすぎていてボクはCDを聴いてもDVDで観てもひいてしまうのだ。それが談志師の落語の解釈だったとしても・・・。
けっして立川談志の芸を否定するわけではなく、あくまでもボクの感じ方ですが。談志師のやんちゃな語り口や彼の生き様を楽しんでいただけなのかもしれない。


そして、志ん朝師については「芸の完成度が、談志師の方が数段下がる。その違いは談志師の天才的なひらめきだけの落語。それに対して志ん朝師はとにかく稽古をした。自分の部屋で朝まで稽古をしたと弟子が言っているくらい」だったと書いている。

ボクも志ん朝師のCDをかなり聴いた。そして談志師の落語も結構聴いた。志ん朝師の噺はとてもわかりやすく心に沁みるのである。そして、談志師の噺はついつい身構えて聴いてしまうのであります。いずれにしても二人ともスゴイ落語家だったことは間違いの無いところである。
(続く)

この後も書いたのですが字数の関係でストップがかかりました。続きは後日書きます。




と、言うわけで本日のブログはこれにて終了です。

  この雪が全部塩でも砂糖でも要りませんから水になってよ
  [2-5]が万馬券だと聞かされて[2]だけを買えぬ勘の悪さよ

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