コミック「ラストイニング」


少し冷たい1日に

 雄和陸上競技場に出張に行っている時に、2日間の降雨の後に真夏から秋に移った感じがした。
 そして、今日は雨になり気温も低く過ごしやすい一日だった。

   秋冷はある日突然やってきて喜ばせたり戸惑わせたり


野球コミック

 2ヶ月程前に「クロカン」についてブログに書いた。その時に野球でお世話になったKさんからメールをいただいた。「クロカン」を紹介してもらったのは彼からだった。
 彼のメールには「クロカンは良いですねぇ。今、ラストイニングがおもしろいですよ」とあった。「ラストイニング」はビッグコミックスピリッツに連載されている野球コミックである。

 メールをもらってからすぐに発売中の全25巻をネットで大人買いした。ポチッとクラブ員の一員としては躊躇できない。3日ほどで段ボール一箱分が届いていた。しかし、商品が届くと安心してしまう悪い癖で箱も開けずにそのまま放置していた。

 ところで最近は福島の友人に教えて頂いた蔵書管理ソフトを使って家中に散らかっていた本や雑誌を整理することにはまっている。(これはいつかブログに書こうと思っています)
 その際にラストイニングの入っている段ボールを発見?3日前のこと。早速、データベースに落としてから読み始めた。

 これがおもしろい。措(お)く能(あた)わずである。ボクにとって夢の高校野球についていろいろな示唆に富む内容が山盛りである。今回はその中から一つだけ取り上げたい。

「8勝92敗のチームでも甲子園に行けるんだ!!」とサブタイトルがついている『ラストイニング 1 中原裕著 小学館』より。

 場面は次の通り。主人公は高校野球の監督鳩ヶ谷(以下鳩)である。その彼がOB会長(以下会)と副会長(以下副)と会話する場面。

鳩「公式戦と練習試合を合わせて年間に100試合あったとします。勝率が何割なら甲子園に出場できるでしょうか?」
副「やっぱり8割くらい勝たないときついかな・・・」
会「バカ野郎全勝だ全勝!!100勝すりゃあ絶対じゃネーか」
鳩「その通り。でも、実際には無理ですよね。100勝するなんて。では第2問。99勝1敗のチームと8勝92敗のチームではどちらが甲子園にゆけると思いますか?」

 鳩ヶ谷は言う。「埼玉県の場合8勝すれば優勝できる。しかし、どんなに勝っていても決勝で1敗すれば甲子園には出ることができない。つまり勝率9割9分のチームにも0割6分のチームにも甲子園出場の可能性はある」と。
 要するに勝率がいくら高くても甲子園行きは保証されているわけではないのだ。

 この内容を読んでアレッこれはどこかで聞いたことがあるなぁと思った。
 どこであったかは明らかにしないが、練習試合などのすべての勝率を算出させて勝率の高い指導者が優秀だという考え方を示されたことがある。ボクはその時、勝率の考え方は高校野球の本質ではないと猛烈に反論したのは当然である。
 公式戦で勝つためには練習試合をどのようにとらえるのか。練習試合でひたすらバントだけをやらせたと話してくれた監督もいた。練習試合での負け方などは硬式戦を見据えての指導者の器量なのである。
 要するに練習試合の勝率にこだわるのはナンセンスと言っても良いくらいだ。練習試合で圧勝して公式戦で負けた例を多く見てきた。ラストイニングの中で鳩ヶ谷監督の考え方を見てあらためて納得した。

 ラストイニング。なるほど野球のコミックはいろいろなことを教えてくれる。一気読みだった。


本日のブログはこれにて終了です。

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