『てのひら咲いた』


 大雪も何となく一段落。しかし、積雪は40センチ近くあるかもしれない。仕事先の簡易積雪計を見る暇がなかったなぁ。
 日中は雨雪だったが夕方真っ暗になって北西の空には金星がぎらぎら輝き東の空には丸い月が出ていた。道路はアイスバーンになりはじめておそるおそる帰ってきた。
 真冬の雪ではないがこんな時の雪が一番怖いかもしれない。

 前置きはこれくらにいして・・・・。
 車 正吉・桜さんのブログ「~日本から世界へ~」で紹介されていた文研出版発行、別司芳子さん著『てのひら咲いた』が届いた。
 昨夜、寝る前にぱらぱらと様子見をしようと読み始めたら一気に読んだしまった。児童文学と思うが読み応えのある本だった。
カバーの見開きには次のように書かれている。
『菜月のお母さんは小学校の先生。今年からは菜月と同じ学校で教えることになり、那月はお母さんのことを「玲子先生」と呼ぶことにした。
お母さんとおばあちゃんとの三人ぐらしだが、お母さんの玲子先生はいつも忙しい。
そんなある日、玲子先生のクラスの子のランドセルが傷つけられるという事件が起きた・・・』
 教師と生徒の関係。親子の関係。家族とは何か。学校とは・・・。保護者とは。等々がしっかりと描かれていて自分の小学校時代、息子たちの小学校時代の校舎を思い浮かべながら読み進めることができた。
 読みながら胸が熱くなった。自分は息子の育て方を間違ってしまったのではないかと思ったからである。
家人が言う。
「長男には妙に厳しかった」
「そんなことねーべ」
「いや、彼の緊張する時にでる動作はお父さんが原因だ」
つまり、そのお父さんつまりボクは自分に甘く他人に厳しくのパターンで息子を叱りつけてばかりいたと言うのだ。自分のことは棚に上げて・・・いろいろなことを考えさせられて最後には涙が止まらなくなってしまった。
 おいおい、なんて泣き虫なんだと自分につっこんでみたが、要するに親と子のつながり、そして母と子の勇気に感動したのである。
 一読、忘れがたい余韻を残すお薦めの一冊である。なお、別司さんは学校で事務の仕事をしながら執筆されたとのことだった。本の表紙は別司さんの息子さんが描かれている。



我が社のK君がボクを見て
「オヤッ疲れてますねぇ」
ギクッ。見破られている。
一度、休憩モードに突入しなければいけないなぁ。これにて本日のブログは終了です。

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