読書めったくたガイド(その2)

ウロウロと本を読んで

 昨日に引き続いて治療期間に読んだり見たりした本や雑誌を取り上げたい。
CIMG2454-2.jpg

 まずは左から『笹の舟で海をわたる 角田光代著』「本の雑誌2014ベスト10」の1位の一冊。
 戦争中に小学生で疎開していた女性が、戦後豊かさに向かう時代をたんたんと生きたことをそれこさ淡々と描いている。正直、途中で読むことを何度もやめようと思った。
 劇的なことが何もないのだが「もしかしたら何かが・・・」と思いながら結局最後まで読んでしまった。帯に書かれている「激動の戦後を生き抜いたすべての日本人に贈る感動大作!」かもしれないのだが・・・。

 『殺人犯はそこにいる 清水潔著』栃木の足利市と群馬の太田市の半径10キロの県境で17年間に5人の女児が姿を消した事件が起きた。4人は無残な死体で発見され、1人はいまだに行方不明。この5件には多くの共通点があったのだが犯人はいまだに逮捕されていない。
 ところが、3件目の事件で1人の男が誘拐犯として逮捕された。菅谷さんという人だ。この逮捕劇によって地元の人たちはこれで連続誘拐事件はなくなるだろうと安心した。しかし、その後2件の幼女誘拐事件が起きたのである。
 菅谷さんは逮捕されてすぐに自白をした。それは警察や検察によって「筋書きが書かれた事件」を肯定する自白だった。すぐに無罪を主張したが自白したと言うことと,当時のずさんなDNA鑑定によって無期懲役になり17年以上服役していた。
 ところがDNA鑑定や自白が信用できないと言うことで菅谷さんの事件は冤罪と言うことが認定され保釈された。この冤罪事件は5年ほど前に大きく報道された。
 つまり、5件の幼女誘拐事件は未解決ということだ。この事件を追いかけた清水さんという新聞記者の見事なルポである。
 「殺人犯はそこにいる」。清水さんは警察に情報を教える。だが、情報を教えても警察は動かない。この1冊はアッという間に読み終えた。ある意味「別の日本の姿」を見ている思いがした。
 
 『文化昆虫学事始め 三橋淳・小西正泰著』虫を見るとキャーキャー逃げ回る若者たちが増殖している昨今の日本。人と虫はどんなつきあい方をしてきたのかを害虫駆除、昆虫食、昆虫の美術工芸、文学、昆虫の鑑賞、ホタル、虫のオブジェ、昆虫切手、昆虫の音楽、昆虫の映画などの文献を調べた内容。まぁ、読むと言うよりもパラパラと開いて人類は昆虫と密接につながりを持ってきた文献がこんなにあるんだなぁということがよくわかった。
そうそう、少し前の笑点で木久扇師匠が答えた内容を思い出した。
木久扇師匠「先日、イナゴの佃煮を買っていったお客さんがクレームをつけてきたんですよ」
歌丸師匠「どうしてですか?」
木久扇師匠「商品に虫が入っているって」

 この1冊を見てから『昆虫はすごい 丸山宗利著』の新書版を購入。
CIMG2457.jpg
これからチビチビと読んで楽しみたい。

 『曾野綾子大批判 佐高信×山崎行太郎著』要するに左寄りの佐高氏と右寄りの山崎氏の対談。惹句に「今の日本の論壇を、右から左までメッタ斬り」。面白かったなぁ。

 『語る兜太 聞き手黒田杏子』95歳。俳人金子兜太氏がこれまで生き方を語った。それを黒田杏子さんが聞き取っての1冊。兜太さんがつきあってきた人たちへの思いが語られている。
 そして、95歳になった兜太さんは次のように語っている。
「ともかく私は自宅で自然に命を終えたいね。延命装置は必要ない。それとね、アニミストとしてね、戦争はよくない。絶対によくない。この国の憲法九条は宝ですよ。戦争で命を落とすことほど無残なことはない。これは二度とくり返してはならんです。大学を出て戦地に出向き、辛くもこの日本に生還させてもらった人間が言うのだから、よく聴いてほしいですな。何度でもこのことは申し上げたい。
この国は二度と戦争をしてはならない。そして、天災は人間の最大の配慮で防ぎ、被害を可能な限り少なくする。原発のようなものは、この美しい日本に要らないんじゃないか。狭い狭い国土だよ。ともかく、人間がコントロールできない装置は廃止してほしい。安全神話は見事に崩壊したんだ」

写真にはありませんが文庫本二冊。
 『キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか? 飴屋法水著』メッタにない珍獣を売り物にしていた飴屋さんの飼育法のレクチャー。ボクにはほとんど無縁な内容だった。ただ、後半のエッセイ「エコロジーについて」「台湾からのFAX」などなどの内容は人間の生き方について考えさせられる。2007年の発行だから今も飴屋さんの珍獣店はあるのかなぁ。
 『球団と喧嘩してクビになった野球選手 中野渡進著』これはすごい。横浜ベイスターズに4年間在籍してクビになった中野渡選手。現役当時、球速はなくても気合いで押さえ込むという投球術。
 中野渡氏は「気合い」とは何かを追及する。そして、中野渡氏は常に悪口の連発をやっていても選手や(知っている)ファンには愛される男。つまり、悪口の奥には素晴らしい人間性が潜んでいることが読み取れる。
 帯には「本の雑誌」が選ぶ2014年度文庫ベストテン第1位とある。基本的にはハチャメチャに見えるけれど読んでみると「筋」が通っている。すごい男の自伝である。

 と、こんなところですね。仕事が始まったら全く本を読めなくなった。積んでおくだけである。仕方がありませんね。


とわちゃんとわかちゃん。今日もジジバカと遊んでくれた。
P1270028.jpg
ジジバカの脚が痛いというと玩具の聴診器を持ってきたり注射器を持ってきたりして
「ハイッ、大きく口をあけて」
などと言う。ジジバカは喜んで大口を開けてしまうのであります。

明日は本当のドクターに行く。リハビリなどの指示があると思う。はたして・・・。
本日のブログはこれにて終了です。

   何となく今日は良い日の気がします全部青なり三つの信号

コメントの投稿

非公開コメント

アクセスカウンター
リンク
カレンダー
11 | 2017/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
最新コメント
プロフィール

Hi-Rock

Author:Hi-Rock
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR