ついに電源を抜いた?

夕日が映えて

 昨日のニュースで報じていた。朝の富山湾で一種の蜃気楼現象で日の出の太陽が水平線との間でダルマのようになる現象があったことを。
 そんな大それたことではないが、今日の夕方南外の田屋地区の川で夕日が川面に反射して幻想的な色に染まった。
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少々、神妙な気持ちになり1枚撮影。



 旧聞になるが朝日新聞(2015.4.16日付)の『ザ・コラム』欄に朝日新聞編集委員の稲垣えみ子さんが『アンプラグド 冷蔵庫が導く仏の境地』を書いている。
ファイル 2015-05-07 20 26 08

 切り抜きの写真を見てもらえば何となく雰囲気は伝わると思うが、稲垣さんという方はアフロヘアにしている方だ。以前から彼女のコラムは楽しみにしていた。特に原発事故後に様々な電機製品を手放し節電に努めてきた。その内容の顛末はとても考えさせられる内容だった。
 今回のコラムで稲垣さんは「とうとう冷蔵庫の電源を抜いた」というのだ。つまり、アンプラグド。
 アンプラグドと言えば20年以上前に音楽会で大流行した。エリック・クラプトンのアンプラグドは名盤だと思う。ボブ・ディランにもある。要するにエレキギターのような電気楽器をアンプにつながずに(プラグを抜いて・アンプラグドにして)演奏をすると言うことだった。

 コラムの内容をザッとまとめてみたい。

 稲垣さんは仕事の関係で神戸から東京に転勤した。新しい住居がオール電化マンション。引っ越すまでそのことを知らなかったようだ。神戸では節電節電で電気代が1000円。ところが東京に来てオール電化で電気代は一気に3000円を超した。
 これだけ電気料が上がった元凶は電力会社ばかりではない。こんな家を「便利」「ガス代が節約できる」とせっせと売り買いしていた。それを原発が支えた。これが我々の自画像である。ならば逃げるわけにはいかない。「オール電化住宅における節電」をやろうと決断したとのことだった。そのターゲットが冷蔵庫。
 ところが冷蔵庫のプラグを抜いたことは「暮らしに打撃」というよりも「人生に打撃」と言っていいほどの衝撃を受けたという。

 冷蔵庫が無ければ野菜は干からび、おかずは悪臭がしてくる。結局、買い物を減らして対応するしか無かったとのこと。今日・明日食べる物を買おうとすると,家に残っている食材を思い出すとほとんど何も買えなかった。欲しいから買うなどと言う娯楽は許されなくなった。

 稲垣さんは言う。「冷蔵庫とは、時を止める装置だった」と。まずはいろいろ買い、とりあえず冷蔵庫。冷蔵庫は「いつかの箱」と言ってもいい。今は使わないが、いつか使うかも。冷蔵庫には将来の夢がいっぱい詰まっている。冷蔵庫のプラグを抜いて稲垣さんは、その可能性を捨てた。
 残ったのはちっぽけな自分であり、私が生きていくのに必要なものは、意外なほど「ちょっと」しかなかったことに気づいたという。

 そして、稲垣さんは次のようにまとめている。

『私の周囲は「いつか」の夢でいっぱいだ。いつか着る服。いつか読む本。いつか行きたい場所。いつかに思いを巡らせ、思うにまかせぬ今を慰めてきた。気づけば夢や欲望は際限なく広がり、今度は何もかもが足りなく思えてくる。
だか、いつかっていつだ?人生はしょせん、今日の積み重ねである
きょう、必要なものだけを買う暮らしは実のところかなりつまらない。夢も希望もなかりけり、しかし、生きるとは、しょせんこの程度のことなのだ。
人間の苦しみの根源をみつめつづけた仏陀も「今、ここを生きよ」と言っている。人はたえず過去を後悔し、未来に心を悩ませる。だが、過去も未来もしょせんコントロールできないものだ。そんなことを考えているから人生は苦しい。そんなヒマがあったら、今を真剣に生きよ。いつのまにか、仏の境地に近づいている私である』

 いいなぁ。すっきりしている。ボクに対して語りかけてくれている感じがする。このブログのタイトル「今を全力で」(まぁ、これも全力監督からパクったのですけれど・・・・)につながってくる。
 でも、なかなか絶対にあり得ない「いつかの呪縛」「過去への悔恨」そして「未来への不安」の煩悩は消えてくれないのも事実だ。仏の境地に近づけない自分がいる。

 そうそう、稲垣さんは5月1日のテレビ朝日系(AAB)の報道ステーションにコメンテーターとして出演されたとのこと。エッと思い先ほどハードディスクを確認したら高野山・金堂前からの中継に出演。古館アナとアフロの件について話している。

そして、とうとう高野山の本堂で稲垣さんと古館アナとの対談が始まった。
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 先に書いたコラムをもとに話が進む。そして、先ほどボクが引用させてもらった稲垣さんのまとめに部分を古館アナが読み始めたら高野山の鐘がゴーン、ゴーンと鳴り始めた。
 できすぎだなぁ、と、思った。でも、なかなかに面白いし不思議に周波数が合う感じがする番組内容である。

 と、言うわけで本日のブログはこれにて終了です。

    「いつか」って幻想のはずわかっても吾が煩悩は「いつか」を求め

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