タイブレークについて・再び

 秋田県高校野球地区大会も明日で終了になる。21日から始まる春季全県大会に出場するチームもほとんど決まった。秋田県は東北地区でタイブレーク方式を最初に導入した。
 そのタイブレークが県南地区大会の初戦(大曲対大農戦)で出現した。おそらく硬式の高校野球公式戦では全国でも数少ないタイブレーク導入の試合だったろうと思う。もちろん東北では初の出来事なのである。
その記事が5月8日付の魁新報紙に掲載された。
大農-大曲タイブレーク

タイブレークの導入のポリシーは
1.選手の負担軽減
2.試合日程の円滑な消化
3.いずれ東北大会で導入されるから秋田県はいち早く実施することで慣れる
4.ただし甲子園につながる秋・夏の各大会では導入しない。また、地区大会でも決勝は実施しない
とのこと。

 さて、初のタイブレーク。記事によると両校の監督は相手の得点に応じて作戦を立てることができる「後攻が有利」と話している。さらに今後導入されることが確実になればタイブレークを意識した練習もしなければならないと語っている。
 確かにそうだろうなぁ。リードされた場合、リードされなかった場合それぞれの作戦は違ってくるだろう。当然のことである。そして練習もいろいろはパターンを想定してやる必要があるのだろう。
 タイブレークを実際におこなった監督の次の言葉はなかなかに重い。
「事前に決められたルールなので結果は受け止める。(でも)3年生の最後の大会になる夏の県大会もタイブレークで勝敗が決められることになったら、いかがなものか」

 いずれ、タイブレークは夏の大会には実施しないことなっている。しかし、将来タイブレークが導入されたら先の監督の思いはどうなるだろう。ボクの予想だが高校野球監督の半数以上はタイブレーク導入には懐疑的な思いを持っていると思っている。まぁ、今のボクとしては「その予想」をアンケートなどで実証することはできないが・・・・。

 高校野球(ばかりではないが・・・)は勝利のために必死に練習している。そこにはフィジカル面、メンタル面そして日常の学校生活の鍛錬が伴う。その結果として勝敗がある。
 だからこそ、勝敗ぐらいは納得ゆく方向でつけるべきだとボクは考えるのである。それが野球というゲームだと思うからだ。特に日本の高校野球はメンタル面と言うか学校生活と密接に関連している。つまり、高校野球は教育の一環である。だからこそ体調面をしっかりとケアする負担軽減だと言うかもしれない。
 でも、選手諸君は最後の最後まで戦うために練習している。当然、負担軽減のために練習の時からフィジカルを鍛える。最後の最後まで死力を尽くせるように・・・・。
 彼らが試合で勝っても負けても将来高校野球に取り組んだことは誇りに思うはずだ。試合のことも一生忘れないはずだ。もし、その試合が「タイブレークで決着した」ということは彼らの心に「納得が行かない気持ち」を永遠に持ち続けるのではないかと思うのである。
 たとえ、それが甲子園に直接結びつかない春季大会であってもである。その大会にしか出場できないあるいはベンチ入りできない高校球児もいるのだ。
 試合で負けた時の悔しさと虚しさは山ほどある。それを乗り越えてゆくことが日々の活動だろう。そんなことが野球には含まれている気がする。ところがタイブレークで負けた時の悔しさや虚しさは質がちがうような気がしてならない。それは「割り切れなさ」ということだ。
 だからこそ彼らに「過酷な」試練を与えるタイブレークは高校野球になじまないとボクは考えている。

 以前、ボクが某高校野球部部長の時に不祥事が連発した。その時に全国高野連の方がたまたま訪ねてこられ部員たちに話をしてくださった。その内容はボクの胸にストンと落ちた。

「野球は他のどんなスポーツとも違うことがある。それは得点の仕方である。他のスポーツはボールをリングに入れたりゴールに入れたり、相手コートにたたき込んだりすることで生まれる。ところが野球の得点はホームベースに自チームの選手を迎え入れて成立する。つまり、野球は人が得点するのである。だからこそお互いにチームメイトを信じて迎え入れる努力をすべきだ」

だいたいこんな内容だった。

 9人のプレーヤーがベンチや部員たちと気持ちを一つにして試合をする。打順の通りに攻撃して味方をホームに迎え入れる。それが野球である。
 延長に入った。さぁ、時間短縮だ。選手の負担軽減だと言うことで、お互いに一番得点できる状態から攻撃するタイブレークが導入されていいはずがない。タイブレークルールは野球の流れを変えるフェアなようでフェアでないなぁと思えて仕方がない。

 ブツブツと書いてきたがこれからの推移を見守りたい。


本日のブログはこれにて終了です。

   延長でタイブレークの新ルール高校球児の思いは「いかん」

 

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