ノーベル賞を見ながら

茄子

 夕陽に黒っぽくピカリと光る物体がある。何だろうと思ったら家人がプランターに植えた小さな茄子の実である。
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季節外れの茄子であるが何だかメンコイナァと思った次第。


大隅さんノーベル賞

 東工大の大隅良典先生がノーベル賞を授与された。素晴らしいことである。
 昨夜のインタビュー映像を見ていたら大隅さんは「基礎科学の重要さ」を話している。基礎的な科学とは簡単に言えば「金にならない研究」である。
 この金にならない研究はとても大切なことである。と、ボクは何十年も思っていた。

 さて、本題である。その「金にならない研究」に日本という国は金を出さない。基礎的な研究については実に冷淡である。ボクが学生の頃には「産学共同」ということについて反対していた。つまり、産業や企業が求めるすぐに役立つ研究は本質的ではない。それは会社がやるべきことだ。大学や学校ではもっと基礎的な奥の深い研究をすべきだとの考えは大切だと考えていたのだ。
 それが今では何と言うことでしょう。「産学」どころではなく「軍学共同」になっているのだ。つまり、軍や戦争で使える研究を優先すべきだと言うのである。もちろんボクは「軍学共同研究に反対」の運動に共感しているし署名もしている。

 このような流れは日本を蝕んでいる。それは「成果主義」とよばれる評価制度である。少しでも貢献した人間の給料は上げるがダメなのは上げた分だけ下げるというのだ。
 そんな成果主義が教育の分野にも入りつつある。その一つが全国学力試験なんかであるとボクは考えている。正直に言いたい。全国学力試験なんかはムダなデータ収集なのだ。企業の業績は金で判断できるだろう。しかし、教育の成果は数値では表すことのできない要素が多い。それを成果主義にすることで現場はどんな状況になるだろうか。教育破壊につながることは間違いない。
 すでに全国では教育現場に成果主義が導入されているという。それじゃあダメじゃん。いずれ成果主義が蔓延すればひずみは何年後かに明確に現れる。今のような状況が続けば教育の荒廃は進むと言うことをボクは今から予言しておく。

 で、本題に戻るが基礎的な科学の研究を蔑ろにしてきたご本尊であるアベシンゾーが大隅さんに祝福の電話したという。ボクはそのニュースを見てバカヤローと思った。アベシンゾーたちの政治はそんな基本的な研究をつぶしてきた人間だからである。
 でも、世間はよく見ているもんですねぇ。今朝(2016.10.5付)の朝日川柳に次のような一句が掲載された。

  ずけずけと電話をかける首相かな
             神奈川県 和賀まさ江さん

評には【会話弾まず】とある。まったく、その通りである。成果主義のアベシンゾーはノーベル賞を自分の手柄のように考えているのだろう。しかし、大隅さんは基礎研究の大切さを前面に出している。かみ合うはずがないですね。

 と、言うわけでノーベル賞ははからずも日本の教育行政のダメさ加減をさらけ出したということになるのですね。本日のブログはこれにて終了です。

   嗚呼今日もノラリクラリと宰相は語り続けて昼飯不味し


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No title

 先生ご無沙汰しております。

 弟さん大変な事でしたね。
お辛い事と思います。
本当に御愁傷様でした。

 今朝の新聞に先生の短歌を拝見させて頂きました。
線香花火のほのぼのとする優しさの中に含まれるさびしさが
心に沁みました。先生のお人柄の見える歌だと思います。
秋も深まり寒くなりましたね。弟さんの哀しみを深く深く心に秘めての
日々の事とは思いますが、先生どうかお体を大切になさって下さい。
短歌会で又お会いできる日を楽しみにしております。

感謝です

NATAN-MKさん

お悔やみありがとうございます。残念ですが天命と
いうことと考えています。寂しいですけれどね。

魁に掲載されていました。選んでいただいたことに
感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
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