戦争責任のあいまいさ

夕方の空

 夕方、孫たちが帰る時に空を見上げたら何だか不穏な景色である。
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これまで続いていた晴天が今日あたりから下がり気味になっている。その影響かもしれない。

 お盆の頃の暑いときに咲くのが百日紅の花である。隣の家の花が咲いている。
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NHKスペシャル五本立て

 毎年のことだと思うが8月のこの時期にNHKでは太平洋戦争を掘り下げた内容の番組を放映する。先日のブログに『本土空襲全記録』『731部隊の真実』について少し書いた。
 その後で放映されたのが『原爆死 ヒロシマ72年目の真実』。この番組はビッグデータをもとにしてヒロシマに原爆が落とされた時間帯を中心に被爆した人たちの動きを追った番組である。
 『樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇』。これは8月15日の敗戦の日のことを樺太の軍隊も住んでいる人たちは知らずに旧ソ連軍と無駄な闘いをして多くの命が落とされたことを報じている。
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 そして『戦慄の記録 インバール』である。
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インドとビルマの国境を越えてインドに常駐する英軍を討伐するとのことで死の行軍をして全滅した記録である。この内容を見て食料もろくに持たないで何百キロもの行軍を命令した指導者たちの無責任さにはらわたが煮えくりかえる思いだ。まさに戦慄である。

 樺太地上戦の番組でノンフィクション作家保阪正康さん話す内容が重い。
『終戦後も多くの住民が犠牲になった樺太戦。その責任の所在はいまなお「あいまい」だと指摘します。
「一番責任感を重く感じるのは一番下の人なんですね。国民、庶民、あるいは戦闘隊に組み込まれた人たちです。この人たちが最も太平洋戦争で犠牲が多い。
ところが命令を出した人、命令を出したのを受けてそれをさらに具体的に行動を支持した人。この辺の所の責任の方が恐るべき程日本は欠けている。それはある意味で私たちは悲しくなる。
こんなことまでして戦わされた国民義勇兵、本土決戦というの何なのかと。そういった資料を基にこの責任はどこにあるのか。あるいは史実として何を語り継ぐべきかというのはやらなきゃいけないですよね。本当は』

 命令をした人間。命令を忠実に実行しようとした中間的な人間。この連中は結局生き延びて鼻をぬぐっている。国民庶民そして戦闘員は多くの犠牲者を出している。
 この責任があいまいである。アベシンゾーの爺様は総理大臣にもなっている。話にならない。
 戦争法案が国会で論議されたときにブログに書いた記憶があるが、総理大臣をはじめとした自民党の連中の子どもたちを戦闘員にして最初に戦場に送れと・・・・。

 今回のNHKスペシャル五本立てはDVDにして保存しておくことにした。


高校野球リーグの結果
【秋田市内リーグ】
秋田中央 7-6 明桜
秋田商 11-4 金足農

【由利本荘・にかほ地区リーグ】
本荘 9-2 西目(7コ)
由利工 6-0 西目


本日のブログはこれにて終了です。

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司令官や参謀

インパール作戦の放送を見て感じた事は、難儀して死んだのは
兵隊さん達。指揮した司令官の牟田口は帰国して、自分の失敗した作戦の正当性を書物にして、国会図書館に行って居る。
インパールの牟田口と叩かれたのでと、本人の言葉でした。
元々人の命を大切に思わない、旧軍隊では有ったが、5000人を死なせれば、あそこは落とせるとかの、作戦会議では有ったらしい。
ゼロ戦の鉄板が薄くて、弾が通りパイロットが死んだのとはと違い、
グランマンの、鉄板を厚くしパイロットを守り、エンジンを増力したアメリカとは大違い。最後は精神論になり、マトモナ事が通らくなった、
大本営の作戦会議、敗戦は必至では有った。

かりん秋田の短歌FBです。

無責任な司令官や参謀

パパさん

インパールの番組をご覧になったのですね。
難儀して亡くなったのは多くの兵隊と庶民です。司令官たちは
無事に帰って要職に就いている。そして、鼻をグイッとぬぐっ
てしらん振り。
まったく無責任そのものです。

あの戦争の責任。あるいはこれから起きる可能性のある戦争の
責任をきっちりととれる気持ちもなく戦争法を可決する政治家
を私は絶対に許せないと思っています。

新聞の片隅に載った下手な短歌を発見してくれてありがとうご
ざいます。

責任の曖昧さ編

毎年、終戦記念日にして国営放送特番組が企画放送されます。
この様な番組特集を視聴するに視聴契約、料金を支払う価値が有ります。
インパール作戦での戦死者の実情、極東裁判でBC級戦犯として処分された士官、下士官等は下命され従っての責任が問われた戦争の悲劇です。
数年前に飛行可能な零式戦闘機を所沢で拝見しました。今現在でも工作物としては、すばらしいものです。しかし、自動車でいえば安全装置の仕様が一航空参謀の一言で没になったと証言が数年前の番組で有りました。
精神論如きは、一時だけは通じても継続しないのは当然の節理です。
某航空参謀は、その後は国会議員でしたね。
車で言えば、国産車の安全性に通じるものが有ります。軽量化、燃費優先で安全性は最近まで商売にならないのが事実でした。
時代が変わり、零式艦上戦闘機を製造、生産していた群馬の自動車会社の開発したアイサイトが先鞭で昨今、沢山のメーカーに採用と変われば変わるものです。
一時期、日本の常識は世界の非常識なんて有りましたが隣国半島の南北には世界の常識が全く通じない事に閉口します。

責任の曖昧さ

元某大附系野球部父母会事務局長さん

毎年、NHKでは終戦記念日前後に戦争に関する特別番組が放送されます。
今年は特に5本立てで見応えがあると言いますか、戦争の責任はどこにあ
るのかと追及する内容だったと思います。
このような番組だったらNHKの視聴料を払ってもいいかもしれないと思
いますね。Hi

日本が当時作ったゼロ戦などは小型軽量で飛行性能は良かったのかもしれ
ませんが、昨日コメントに大先輩パパさんが書いていたように薄っぺらな
機体だったとのこと。パイロットの安全性などは度外視だったのかもしれ
ませんね。

隣国の状況は気になりますが、それを利用してアベシンゾーたちの企みも
気になります。
アメリカのトランプではありませんが、これに関してはどっちもどっちか
もしれません。ただし、トランプの言っている米国内での衝突をケンカ両
成敗というのはお話になりませんけれどね。
コメントありがとうございます。
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