『憲法を変えて戦争へ行こう』を読んで

荒れ模様の天気

 今日は強い雨が降ったりチラッと晴れてみたりと妙な天気だった。帰りの道路脇の崖に咲いていた野生のツツジ(?)とフジである。
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あちこちの庭に咲いているツツジは満開でパーッ立派であるが、ここにあるツツジは慎ましく咲いている。
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このフジも何だか申し訳なさそうに杉の枝にとりついて咲いていた。

『憲法を変えて戦争へ行こう』
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 岩波ブックレットなのだが「ありゃりゃ、こんなタイトルかよぉ」と思ってよく見たら下の方に
『という世の中にしないための18人の発言』となっている。2005年の発行だから15年前のことだ。
 18人の名前を全部あげてみよう。井筒和幸、井上ひさし、香山リカ、姜尚中、木村裕一、黒柳徹子、猿谷要、品川正治、辛酸なめ子、田嶋征三、中村哲、半藤一利、ピーコ、松本侑子、美輪明宏、森永卓郎、吉永小百合、渡辺えり子

 この18人が憲法9条が世界でも誇らしい内容であることをそれぞれの思いで語っている。

 最初に登場するのが中村哲さんである。
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中村哲さんは2019年12月。アフガニスタンで武装勢力により射殺されてしまった。
 ボクが印象に残っているのは、中村さんが事件に遭った後で我が家のわかちゃんが突然語りかけてきたことである。
「ジジ」
「ン?」
「テツさんが死んだんだって」
「エッ?テツさんって誰」
「ほら、テツさんよぉ」
ボクはてっきり昨年亡くなったわかちゃんの曾婆ちゃん(中村姓である)のことを言っているのかなぁと思ったのである。でも、テツさんじゃなかった。確かトシさんだったはず・・・。
「エーット、テツさんって・・・」
と考えていたら
「この前、外国で撃たれて死んだ人」
と、言うではありませんか。テレビなどで襲撃事件のことを見ていたんだなぁと納得。

 さて、15年前。中村哲さんはこの冊子の中で次のように語っている。
『(憲法九条によって)実際に、戦争をしない国・日本の人間である。日本人である、ということに守られて仕事ができた、ということが数限りなくあったのです』
『それが、自衛隊の海外派兵が始まってから、雲行きが怪しくなってきました。日本人だから守られてきたのに、日本人だから命を狙われる、という妙な事態になってきた・・・・。その上、憲法九条に手をつけるとなれば、現地の人はいったい、どう思うでしょう。それが現地の人にメッセージとして、どう伝わるか、よくよく考えてみることです』
 そして、すべての戦争は「守ることから始まる」とこの当時の憲法をめぐる政治情勢に危機感を訴えています。

 結局、中村さんはあれだけ貢献してきたアフガニスタンで射殺されてしまった。15年前に自衛隊の海外派遣が始まった頃から「今」を予言していたのではないんだろうかと、この冊子を読みながら考え込んでしまった。

 アベシンゾー政権(自民党も含めて)が必死になって憲法を改悪しようとしている。これは戦争への道筋になることは間違いない。
 だからこそ、衆院選でも参院選でも2/3の議員数を与えてはいけないのだと思う。幸い、昨年の参院選では改憲勢力に2/3を何とか(一人か二人だが)与えずに済んでいる。次の衆院選は2/3ある改憲勢力を一人でも引きずり下ろす(落とす)必要があるとボクはこれを読んであらためて考えた次第。

 勇気を持つ一冊だった。

やはり、アベシンゾーは最悪だ。とっとと辞めてもらおう。

本日のブログはこれにて終了です。

 響かない響いてこないアベ総理記者会見の話す内容
 弟が突然死んだと連絡の受けた日胸は張り裂けそうに
 あれ以来居ても立ってもいられない気持ちを何度味わったろう

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