『田の神』のこと
アラレが降って冬型に
今日はかなり冷え込んだ。時々、雪がちらつきアラレが降り風も強く冬型の天候だった。スライム研究所の外に白い雪がワーっと降ってきた。
一瞬、道路や地面が白くなることはあったがすぐに消えて積もりはしなかった。この雪がこの冬の最後になるだろう。来週あたりにはタイヤ交換でもしようかと考えている。
吾が家のコブシの花も咲き始めた。雪もようでかなり肌寒いので満開にはならない。
写真で見るとつぼみがたくさん付いているのがわかる。来週はワッと作だろう。
『大平川は桜のとき ~集わずに祈る秋の実り~』
今朝(2021.4.9付)の秋田魁新報文化欄に『大平川は桜のとき ~集わずに祈る秋の実り~』のコラムが掲載されている。
筆者は三浦喜夫さん。三浦さんはボクが某私立高校に勤めていたときの同僚だった方である。
格調高い文章を書かれる。そして写真は名人級。このコラムの写真も三浦さんが撮影されたはず。現在は大平川観桜会実行委員会実行委員長に就いてるとのこと。
コラムでは大平川の桜並木の歴史に触れ新型コロナウイルスのために観桜会ができずに飾り灯籠だけの縮小開催となったと報告。
そして、何よりも読み応えのあるのはお花見は桜そして酒宴とは切っても切れない関係を解説する部分である。
花見と酒宴が結びついたのは稲作につながる由来を説明。稲の豊作を祈るのは「田の神」につながってゆくと解説している。
豊穣の神様は春は「田の神」として里に下りてきて秋は「山の神」として帰って行くとのこと。
コラムから一部引用したい。
『農耕民は「田の神」がもたらした満開の桜の花の下に集い、「田の神」への感謝と稲作の安全、豊作を願い、ありったけのご馳走とお酒を供物として捧げ、もてなすようになった。「酒-サケ」という言葉も「田の神」の聖なる奉仕者である「サオトメ」が醸した「ウケ」(宇迦=食物)という意味だという』
その供物を頂戴しお祝いをするようになったのが花見の原型と語っている。
そして、「サ」は「田の神」を示す言葉と言う。例えば「サオトメ」は田の神に使える乙女であり「サナエ」は神聖なる田の神の苗のことらしい。ウーム
最後に次のように書いている。
『桜の花は、コロナと関わりなく咲く。大平川沿いの桜もまもなく満開を迎える。今年は3密を避け、遠くから桜を愛で、それぞれの生業の成功、豊作を予祝して、お酒と御馳走を味わいたい』
このコラムを読んで吾が地区の八幡神社にも田の神を堀った立派な石があったことを思い出した。早速撮影に出かけた。
直径が1.5メートルほどの大石である。裏面を見ると
『弘化二巳年御改 肝煎 萬右衛門』とある。
さっき調べてみたら弘化二年は巳年であって西暦で言えば1845年170年ほど前のことだ。萬右衛門家は今はなくなっている。その末裔の女性はボクよりも1学年上にいるが東京方面にいるはず。コロナ禍で開かれなくなったが2~3年ほど前に外小友中学校の同窓会で会ったことを思い出す。
そんなことを思いながら三浦喜夫さんのコラムを読んだのであります。何だか、うまくまとめられない文章になってしまいました。三浦さんの文章が出ているので嬉しくて・・・。と、言うわけで皐月まで一人で一杯。今年の花見は集わずに缶ビールでもやりますか。
本日のアマチュア無線
7メガ。ヨーロッパロシア、UAE、南アフリカ、USA(MT)
10メガ。ワイヤーアンテナの40ワットで近場の局を呼んでみたらできた局。
フィジー、ハワイ、ニュージーランド
こうやってチョコチョコと交信を楽しんでいます。
本日のブログはこれにて