素晴らしい選手宣誓
春休み
ひっそりとした廊下である。春休みに入り部活動を続ける生徒諸君以外は自宅でノンビリとしているのだろう。遠近法の見本のように向こう側が細くなって行くのを見ると生徒のいない校舎というのはとても無機質であることがあらためて感じる。
静かなる校舎の中にカツコツと卓球の音のみ響きくる
感動ものだった
石巻工業主将阿部君の選手宣誓は大震災を実際に経験した子たちでなければ話せない内容だった。
いろいろな新聞記事によると抽選会で選手宣誓が決定してから石巻工業の部員全員で思いつくメッセージをホワイトボードに書き出したとのこと。
それを受けて主将が全体をまとめた。その内容を読んだ監督はほとんど手直しする内容もなく、読みながら涙が流れ落ちたという。それだけ実体験があってこその素晴らしい選手宣誓でありメッセージだった。
朝日新聞に全文が掲載されたのでコピーしておこう。
〈選手宣誓全文〉
東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。
人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。われわれ高校球児ができること、それは全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。
この子どもたちの潔さに比べたら政治家たちの右往左往はまったく見苦しいと言えよう。もっとしっかりしようぜと檄を飛ばされた気持ちがする。
そして、これをアップしている時に石巻工業は神村学園を相手に善戦している。
我が家のとわちゃん。今朝、起きがけの顔を見るといつもより腫れぼったい。昨夜も鼻づまりなどでウツラウツラと寝られなかったらしい。気の毒なことだ。早く治ってくれと願うしかない。
今宵は職場の第1回目の解散会。とわちゃんが心配ですがこれから一杯やりますのでブログは生存証明です。