映画『選挙2』を観て-1
電車の車内レポート!!??
昨日、映画鑑賞で東北本線で塩竈から仙台までの往復。映画は後半部でレポートすることにして電車の中で見たことを少々。
若いネェちゃんたち(二人ですけれど・・・)が全くお話にならなかった。電車に乗るやいなや座席の空いている場所を探索している。電車の中で空いている場所と言えば「優先席」なんですが彼女たちは迷うことなく「優先席」にドカッと座ったのである。そして、スマホをとりだして打ちだしを始めた。
最近ほとんど聴くことのなくなった「エーシー」の公共広告機構でおおよそ次のようなCMを放送している。
小さな子が優先席に座った。それを見たお母さんが
「ここは身体の不自由な人や老人の人たちなどが座る場所だよ」
「わかってます。おばあちゃんたちが来たら席を譲るの。それまで私が席をとっておくの」
次の駅でおばあさんが乗ってきたら
「どうぞ、おばあちゃん」
と、その女の子は席を譲ってあげた。
見方を変えることも大切だ公共広告機構・・・・。
まぁ、こんな感じですがあのネーちゃんたちは老人が乗り込もうが妊婦がいようと席を譲る気配はなかったなぁ。もっともボクがあいつらに「どうぞ」と譲られたら座りませんけれどね。
写真は仙台駅の構内で東口方面を見た景色。仙台のような大きな町も夜の9時半を過ぎると寂しくなってくる。
「おいキミはそこに座って良いのかい」電車で言えず黙り込む吾
ビフォーです・・・
今日は参議院議員選挙の日。感想を少し、例の出口調査の結果から開票速報が始まるやいやな当確発表をするテレビ放映前に書いておきたい。
『選挙2』はドキュメンタリー映画である。ナレーションもテロップも全くない事実をカメラで淡々と追っかけた別名「観察映画」と名乗っていた。
3011.3.11から約一ヶ月後。世間は自粛ムード一色。その中で実施するかどうかもめた?統一地方選挙の川崎市議会議員選挙の宮前区で立候補した山内候補を追いかけている。
立候補したのは山内和彦さんは2005年の川崎市議補選に小泉純一郎氏の声がけで自民党公認で立候補。完全などぶ板選挙で当選。この選挙のドキュメンタリー(観察映画)が『選挙』として公開された。ボクはこれを知らなかった。
2007年。補選だったので自民党の地方議員として1年半の任期を終えた時に、自民党は公認しなかったために山内さんは不出馬で主夫となった。
それから4年後。2011.3.11後に統一地方選が開始された。山内さんは各候補の主張を見た結果、大震災で原発事故があったにもかかわらず宮前区で立候補した13人全員が原発を誰も取り上げて言及しようとしない。
彼はそこで「脱原発ー子どもたちにツケをまわさない」をスローガンにカネなし、組織なし、看板なし、完全無所属で怒りの再出馬を決定する。
選挙カーなし。連呼しない。運動はポスターと選挙ハガキだけ。費用もポスターとハガキの印刷費8万4720円だけだった。
映画は山内さんだけでなく立候補した人たちも追いかけてゆく。取材を拒否する候補あり、持論を展開しようとする候補あり・・・・様々な候補者模様が見えてくる。しかし、彼らの選挙の基本は選挙カーによる名前の連呼。朝夕の駅前での挨拶。握手作戦。これだけである。あとは組織頼み。政策は全然話すことはない。もちろんディベートもない。選挙民はただ名前をおぼえるだけ。
映画を観ながら感じたとことは「外国人が日本の選挙を見るとものすごくおかしい変である」と言う気持ちを持っていることに納得した。ボクも外国人ではないが日本の選挙は変だなぁと心から思ったのであります。
山内さんは最後に1回だけハンドマイクを持って街頭で演説をした。それも放射能の防護服を着るというパフォーマンスで・・・。
「私、山内に投票しなくてもいいです。しかし、ぜひとも投票に行ってください」
と、切々と訴える。
選挙の結果、川崎市議選の投票率は44.91%。民主主義とは何かを考えさせられる映画だった。
これ以降はこのブログの字数不足になったので次回に回します。その時には参議院選挙の結果も出ているので新しい気持ちで考えられるかもしれませんね。つまり「アフター」です。
本日のブログはこれにて終了です。