薄墨の鳥海山
夕方から雨になった。一時は強い降りだったが午後10時頃になったら雨は少し落ち着いた。
朝、通勤路の途中で薄墨色の鳥海山が見えた。白い車の走っている所は秋田道である。

こんな日は雨になるってことだろう。
北朝鮮なのか?!
昨日から臨時国会がはじまった。本会議の首相所信表明の時に異常な、いやテレビで見ると異様な光景があった。アベシンゾーが自衛隊や警察などの努力に対して敬意を表しましょう的なことを言って本人が演壇で拍手をしたのである。すると何と言うことでしょう議場の与党議員がスタンディングオベーションよろしく全員が起立して拍手をしたのである。
アレッこの場面はどこかで見たなぁと思ったが、すぐに気づいた。北朝鮮の議場と同じなのだ。つまり、異様なのである。これってヒトラーにもつながる独裁者のやることだ。
そして、いつか来た道を歩ませようとする。
さすがに議長がこのスタンディングオベーションを制したのだが・・・・。ひどい話ですね。
さて、本題はここから少々。
最近、はまっている朝ドラ「とと姉ちゃん」。残念ながら今週で番組も終わる。『暮しの手帖社』の歴史を描いているドラマである。今朝の番組で編集長が戦争中の記録を残したいと言うことで文章を募集する文を書く場面があった。
とても格調高かったのでここにコピーしたい。
『その戦争は昭和16年に始まり、昭和20年に終わりました。それは言語を絶する暮らしでした。その言語を絶する明け暮れの中に人たちはやっとぎりぎり生きてきました。
親兄弟、夫や子、大事な人を失い、そして青春を失い、それでも生きてきました。
そして昭和20年8月15日。戦争は済みました。まるで、うそみたいで。ばかみたいでした。
それから28年が経ってあの苦しかった思い出は一片の灰のように人たちの心の底深くに沈んでしまってどこにも残っていません。
いつでも戦争の記録というものはそういうものなのです。あの忌まわしくて空しかった戦争の頃の記録を私たちは残したいのです。
あの頃まだ生まれていなかった人たちにも戦争を知ってもらいたくて貧しい一冊を残したいのです。
もう二度と戦争をしない世界にしていくためにも。もう二度とだまされないように。どんな短い文章でもかまいません。ペンを取り私たちの元へお届け下さい』
「二度とだまされないように」。この言葉は重い。あの会長がいるNHKがこの言葉を勇気を持って放送したなぁとつくづく思った。
そして、実際に読者の声が集まって発行されたのがこの一冊である。

戦争中の言語を絶する暮らしが綴られ描かれている。
編集長の花山さんが「あとがき」に次のように書いている。
『編集者としてお願いしたいことがある。この号だけは、なんとか保存して下さって、この後の世代のためにのこしていただきたい。ということである。ご同意を得ることができたら、冥利これにすぎるはありません』
もちろん、ボクも復刻版ですが保存して時々開いてみます。二度とだまされないためにも・・・・。
アベシンゾーもぜひ一冊保存してもらいたいものだが。はたして。
本日のブログはこれにて終了です。
もう君の声はすっかり枯れましたそれでも必死に声出す球場