
桜一輪
夕方、通勤道路の帰り道で不思議なことがあった。毎日少し遠回りしているので大森町のトンネルを一つ通る必要がある。長さは300メートルくらいだろうか。車で15秒程度の距離だ。トンネルに入る前はフロントガラスからの視界はまともだった。
ところがトンネルを出た途端、真っ白な霧に周囲は覆われていた。そのため一瞬で視界が0になった。
車を運転する時には「こんな危険があるかもしれない」とある程度予測をしながらハンドルを握っている。
ところが突然霧の真っ白なベールに包まれたのである。何も見えない。あせってブレーキを踏んで速度を落とした。そして、ソロソロと車を走らせた。
残雪と気温と無風状態が絶妙にからみ合った現象だったと思う。不思議なことがあるものだねぇ危ない危ない。
校舎の窓から見える桜の木に一つだけ桜が咲いていた。寒いです。しかし花は咲き始めたらドンドン開く。
原発やめようよ
天野祐吉さんという人がいる。朝日新聞の『CM天気図』というコラムを連載している人だ。雑誌『広告批評』の編集長でもあるらしい。
2011.4.27付に『原発のない暮らし』というコラムを書いている。その内容を簡単に書けば次の通り。
『風力発電をすれば原発40基に相当する電力が得られる。つまり、日本の原発54基の70パーセントの電力が風力で得られるというのだ。この話は環境省がちゃんと計算して発表した数値とのこと』
天野さんはこの事実をあげて「どうしてなんだろう。わかんないなぁ」と頭をかしげている。
それだけ原発を減らせるデータがあったのなら、どうして今まで実行してこなかったんだろう。減らせたはずなのに・・・。
天野さんは言う。
『とにかく、原発をやめようよ。一気にはムリでも、5年か10年の間には全廃だ。こんど国政選挙をするときには、それを最大の焦点にしなくっちゃ。
で、その結果、電力がこれまでの7割くらいしか作れないというのなら、いいじゃないか、それで暮らせる身の丈サイズの経済や生活の仕組みにすれば。
別に耐乏生活をしようっていうんじゃない。もっと知恵のある生活をしようってことだ。知恵さえ集めれば、いまの7割の電力で、いまより7倍明るい生活だってできる(かな)』
そして、天野さんの専門であるCMについて考察をする。いいなぁ。このゆったりとした考え方が。
これ以降はボクの考え。確かに風力発電は効率が悪い。景観を悪くしたり低周波が発生したり鳥がぶつかったりする環境問題もある。
だから吹き抜ける風によって理屈通りに電力は得られないかもしれない。それでもすべて原発に頼らなくても良いのではないか。天野さんの言うとおりに稼働中の原発は近いうちに廃棄してゆくのが安心した暮らしができる。
そう言えば昨日のニュースで、統一地方選挙で脱原発を訴える保坂展人氏が東京23区最大の人口を抱える世田谷の区長に当選し就任することを報じた。
テレビ局も二極対立を煽る構図で視聴率をとりたい。予想通り保坂氏の当選の弁のあとに重ねるように石原慎太郎都知事のコメントを放送。
「原発がなくて日本の経済活動を推進できるはずかない」と保坂展人の当選の言葉に噛みついていた。
はっきり言う。石原慎太郎の考えは絶対に変だ。ボクは腹立ち紛れで書いておく。
石原慎太郎は「東京は日本のダイナモである」と都知事に当選した時にもはっきりと話した。東京がダイナモならば「本気で」東京にダイナモである原子力発電所を建設すればいい。作れるわけがないだろう。まったく・・・。
原発の推進には「何か」があるとしか思えない。だから「わからない
し、おかしい」のです。
やはり、これからは「原発はやめようよ」がキーワードになる。
雨が降ったりやんだりの一日。本日のブログはこれにて終了です。
水曜日短歌欄読みワクワクとつぶやきにわく希望と勇気