エジプトレポート【6】
秋を探して
暑い暑い。そんな中で2学期が始まった。校歌をしっかりと歌う生徒諸君の声を聴きながらやはり少し緊張する。それにしても暑いですねぇ。
帰り道で秋を探してみたが夕方でも30℃近くの気温の中でススキの穂がたくさん顔を出し始めた。
講堂に校歌響いて背筋伸び残暑猛烈二学期汗だく
交通事情
カイロ国際空港に着いたのが現地時間で午前4時過ぎ。到着を待っていてくれたムーディーさんの手助けで入国ビザなどの手続きを他の到着客よりも速く済ますことができた。 カイロ空港に降り立ったときに感じたのは空気の匂い。何となく硫黄の匂いと香辛料の匂いの混じった感じ。そして、思ったよりもじめじめと湿っぽかったてこと。
カイロ国際空港から「カイロ/ミナハウス・オべロイホテル」まで車で40分ほどかかった。車に乗り込んでわかったのだがエジプトは車の通行は右側。車のライトに照らされたアスファルト道路は雨が降った後にようにピカピカ光っている。
ムーディーさんに雨が降ったんですか?と聴いたら、彼は意外そうな顔をしてそんなことはありません。と、言う。エジプトに住んでいるリエちゃんが2年間で雨らしいものがあったのは5分間だけと言うから全く降っていないようだ。ではなぜピカピカ光っているのか?おそらく晴天続きでアスファルトの表面がタイヤできれいに磨かれたためにツルツルしているように見えるのだろう。と、推測した。
そして、車はまったく信号のない道路をひた走る。と、思っていると所々でスローダウンをする。その理由は道幅一杯で長さが1~10メートル(場所によって違う)、高さ5~10僂曚匹粒箸魏,靴弔屬靴燭茲Δ蔽丙垢道路を横断しているからだ。
もしも、この段差に車が猛スピードで突っ込んだらジャーーンプということになる非常に危険な蒲鉾?なのである。
車は結構スピードを上げて走っている。そしてドライバーは常にクラクションを鳴らし続ける。時々、道路の段差でスローダウンする。歩行者は猛スピードで走ってくる車の間をすり抜けるようにして平然とヒョイヒョイと歩いて道路を横断する。所かまわず道路を横断してゆく。ドライバーも歩行者も神業を持っている。そして信号機がない。
もう一度核がエジプトの道路上の様相は次の通り。猛スピードの車。パカパカ走る馬車。時々ロバの荷車。とろとろ走るオート三輪(これがなかなかお洒落な車)。ノーヘルメット(警察官も)で家族が3人も4人も前後に乗っているバイク。そして歩行者。これらの移動物体がひっきりなしにクラクションを鳴らしながら所狭しと走っているにもかかわらず信号機はない構図だ。
こんなに無秩序な状態で事故が起きないのかなぁと疑問に感じた。しかし、高速道路(無料)で事故を2件(1件は3台から4台の玉突き事故)見たがとんでもない大事故の気配ではなかった。上手に大事故を回避しているのだろう。
旅行中あることにハッと気づいた。それは、道路の蒲鉾状の段差は交差点や横道がある場所の手前に設置されている傾向があること。日本のように信号機をつけなくても強制的に減速をさせる蒲鉾システムで低コストの交通政策をやっているということ。 もしかしたら交通取り締まりはないかもしれないと思った。違反者をとらえても罰金が集まらないから日本のように信号機は設置できないのかもしれないのですねぇ。
ボクが感じたエジプトの人たちの車やバイクなどに対するポリシーはピカピカ車なんていらない。水よりも安いガソリンがある。1ドルで7リッター買えると聴いた。さすがにボンネットは空けていないがバスなどのリアエンジンは開けっ放しにして走行している車が多い。車がつぶれていても走りさえすればいい。定員なんかはない。乗れるだけ乗って目的地までGO!これがエジプトの人たちの車の流儀のような気がした。故障すれば道路の真ん中でもかまわず止めて修理が始まる。ある意味とても潔いのである。
エジプトの道路から仙台の道路を走っている時にあまりの静かさに妙に拍子抜けしたのだった。エジプト畏るべしである。
と、言うわけで残暑がまだまだ続きそうである。これにて本日のブログは終了です。