「ネズミ」がポイント
雪迎え
通勤する雄物川町方面に向かうルートの山道下り坂である。右に曲がって小さな集落が見えてくる場所だ。
すでに山の木々の葉は「すぐに吹っ飛んでやるぜ」状態になっている。一吹きの木枯らしですべての葉っぱは飛び去るだろう。
道路の両脇には路面と路肩の区別を記す紅白の標柱がどんどん立てられている。いよいよ雪迎えである。
紅白の道路標柱は雪迎えいよいよですね冬は来ますね
入船亭扇辰独演会
先週(15日)秋田市にあるジョイナスで月例第6回秋田寄席があった。今回は入船亭扇辰師匠の出演だった。「天狗裁き」「紋三郎稲荷」「藪入り」を三席きっちりと演じてくれた。
中でも「藪入り」は今は亡き三遊亭金馬師匠の十八番と言える演目。丁寧に噺の場面を説明してから本題に入った。
「藪入り」は一昔前の丁稚奉公を表現している。当時の丁稚奉公は10歳前後の子どもを年に2回正月とお盆に一日ずつ休暇を出す藪入りという習慣があったという。休暇は都合年にたったの2回。さらに小さな子どもは里心がつくというので3年に1回しか藪入りがなかったとも言う。
噺は3年ぶり藪入りで帰ってくる息子を迎える親の気持ちが痛いほど伝わった。
子どものお父さんは藪入りの前の晩にどんなものを食べさせようか、どこに連れて行こうか、ひたすら考え続ける父親の姿が涙ぐましい。わかりますねぇ。
この噺の一つのポイントは「ネズミ」である。当時、ネズミは害虫(害チュー)だった。ネズミ取りの奨励がおこなわれていたようだ。さらには保健所のような場所ではペストの流行を抑える効果があるために、捕獲したネズミを届けると懸賞金のあたる引換券が発行していた。その後、抽選がおこなわれ多額の懸賞金が当たる仕組みもあったという。
丁稚奉公の子どもたちにとってネズミ捕りは格好の小遣い稼ぎだった。まして懸賞金が当たったりするとそりゃあ天にも昇る気持ちでしょう。一度も宝くじの当たったことのないボクには気持ちがすごく良くわかります。もちろん年末ジャンボは何としても当てて豊かな老後を過ごさなくては・・・??
それはともかくとして藪入りのオチもネズミが登場するのである。
扇辰師匠、金馬師匠とは一味違うキレのいい「藪入り」の噺っぷりに納得した。
「天狗裁き」は夢の噺。「紋三郎稲荷」はボクにとっては珍しい噺だったが落語の本を見たら有名な噺だった。知らないものですねぇだから落語は楽しい。たくさん知っていても何もならない。と、負け惜しみ・・・?
月例秋田寄席。なかなかに楽しい落語会です。ところが次回の三遊亭白鳥も次々回の柳亭市馬も平日の開催。出演者と会場の都合だろう。でも、田舎に住んでいるボクにとってウイークディーは少々きついものがある。しかも冬であり雪道を考えると二の足を踏んでしまう。それが惜しいなぁ。仕方ありませんが・・・・。
次を楽しみにしよう。
YGはとうとう清武GMの解任発表。長嶋茂雄氏のYGの歴史に汚点を残した発言などますます混迷の度合いを増している。
ボクが考えるにはYG(ナベツネ氏プラス長嶋氏たち)はプロ野球を私物化していると感じる。プロ野球はもっと大きな広がりを持ってきていることに気づいていない。時代は変わっているのだ。
ところで来年V逸の場合に原監督はクビ。その時に東海大の菅野君はどうするんだろう。やっぱり今年のドラフトで日本ハムに行くべきだと思うのだ。ここだけは我が社のK君も納得だろう。
我が家のとわちゃん。観察力が鋭い。危ない危ないと危険な物体を隠す。すると彼女はその場所をよくよく観察していて知らないうちに得意顔で引っ張り出している。それがまたいいのですゼ、とわちゃん。
終日、一歩も家を出ずに、こもっていた。珍しいなぁ。これはこれで命の洗濯。これにて本日のブログは終了です。