禁演落語の会

東京リポート 番外編

 先週、東京に行った時に浅草演芸ホールに行ったことはブログに書いた。
 浅草演芸ホールの8月下席(下旬の寄席)は『禁演落語の会』ということだった。上野鈴本でも良かったが、こちらは幽霊落語のようだったのでボクは嫌なので浅草にしたのである。
 禁演落語とは『戦時中に「時局にふさわしくない演題」として、業界・・・つまり落語家自身が上演を自粛した落語のことをいい、全部で53種類ある』とちくま文庫の『禁演落語』の冒頭に書いている。
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 禁演落語のことはこの文庫本である程度知っていたが、あらためて本棚を探したら同じ本が2冊見つかった。発行年月日をみたら2002年と2003年であり購入したことを忘れてもう一冊入手したのだろう。まったく・・・。
 それはともかくとして禁演落語の自粛の証拠として、浅草の本法寺に「はなし塚」を経て、これを葬ったと言う。何と手の込んだことをやったことか・・・。
 その53席の中には今では有名な噺がある。「品川心中」「三枚起請」「子別れ」「居残り佐平次」「明烏」「二階ぞめき」「紙入れ」などなどだ。廓ばなしが半分以上だ。
 戦時中は寄席でも臨検があったらしい。その時に警察官が「そんな噺をするのか」と文句を言った。そして、その噺は中止になる。
 戦後、この禁演落語も封印を解かれて今に至っている。

 で、先日の禁演落語の演題は春風亭笑松が『目薬』。文字があまり読めない夫が目薬をもらってきた。この目薬が粉薬。目薬の付け方の取説を読む時に「め」の文字を「女」と読んだところから始まるドタバタ。
 桂米福が『星野屋』。浅草乾物屋の旦那が囲っているお花の本心を探ろうとして心中をしようとする。ところがお花は裏切り、そこから始まる乾物屋の旦那とお花の虚々実々の駆け引きである。
 トリの三遊亭遊三が『蛙(かわず)茶番』。町内の連中が素人芝居をやろうとする。出し物は「天竺徳兵衛」。みんな良い役をやりたいので役不足の者は当日理由をつけて休んでしまった。カエル役が休んだので小僧を代役に立てた。ところが芝居番も来ない。その男を呼ぶために、男が惚れている女の子が来るからとおびきよせる。そこから始まる勘違い噺とでも言いますか。

 戦争とはかくも間抜けな「禁演落語」などという現象を作り出した。物言えぬ世界を作り出してしまうのだ。そう言えば今日のニュースにあったが、ヘイトスピーチを取り締まる口実で官邸や国会周辺でのデモ隊も取り締まるという案を出そうと自民党は画策しているそうな。
 なんと言うことだ、70年前の戦時中に逆戻りさせようとしているのだ。民主主義の破壊をしようとしている。

 と、まぁ「禁演落語」から民主主義までたどり着いたわけです。



とわちゃんとわかちゃんと久しぶりに遊んだ。疲れたけれど楽しかった。
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   わかちゃんは電話大好きモシモシと言った途端に石になります

本日のブログはこれにて終了です。

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