『アラバマ物語』を観て

モサモサと

 大量の雪が降る表現として「しんしんと」「こんこんと」などあるが、ボクは「モサモサと」降るの表現が一番いいと思う。
 今日は朝からモサモサと雪が降り積もった。おそらく30センチ近く降った。
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   モサモサとただモサモサと降り続く雪に心はモッサリとなる


誇りある人

 今、アメリカのあちこちでは黒人の少年を撃った警察官、また黒人の若者を捉えようとして首を絞めて死に至らしめた警察官たちについて大陪審が無罪を決めたことで差別に反対する暴動が起きているニュースが流れている。
 このニュースを見て2~3ヶ月前に購入したDVD「アラバマ物語」を再度観ることにした。
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内容をかいつまんで言えば次の通り。
『1962年製作。グレゴリー・ペック主演。人種的偏見が根強く残るアメリカ南部で、白人女性への暴行容疑で逮捕された黒人青年の事件を担当する弁護士アティカス・フィンチの物語。当時の出来事を、後に成長した娘のスカウトが回想するという形式をとっている』

 弁護士アティカスが黒人青年の無罪を主張する裁判の場面。アティカスは白人有利な地域で黒人の不利な裁判の弁護を証拠を並べて容疑を晴らそうとする。
 そして、陪審員の評決。
 
 ボクがこの映画を観て特に良かったと思ったのは次の場面だ。
 アティカスにこのような不利な裁判をなぜ引き受けるのか。と質問する場面がある。その理由をアティカスはこの裁判を弁護しなければ自分の子どもたちに「しっかりしよう」とか「生きることは何か」を示すことはできない。と、行ったのである。その勇気と決意に「人はこうあらねば」とぐーたらなボクは思った。

 アカデミー賞を得たこの映画のアティカスはアメリカで誇りある一人の男として評価が高いと言われる意味が伝わってきた。

 この映画の本題は「 To Kill a Mockingbird」でMockingbirとはマネシツグミのことで英題は「マネシツグミを殺すこと」と訳せそう。つまり、マネシツグミは他の鳥類と違い人間には害を及ぼさない。転じて「罪のない黒人を殺すこと」になる。

 大陪審の制度というか決定する「意志」は現代のアメリカと半世紀以上も前のアメリカとまったく変わっていないなぁとDVDを見てあらためて感じる。それだけアメリカの差別の根は深い。


これにて本日のブログは終了です。
  差別とは蜜の味かもしれないと教えてくれる「アラバマ物語」
  我が父はピーカンとても好きでした煙草の煙部屋にこもりて

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