木村草太さん講演会

憲法の話を聞く

 自民公明維新が国会で三分の二を獲得しているとのことで改憲の論議が喧しい。
 改憲論者は「押しつけ憲法だ」「70年で古びている」「今の時代に合致しない」などなどとにかく憲法を変えたくてしかたがないらしい。要するに彼らは戦前の明治憲法に戻したいだけだとボクは考えている。
 そんな中で昨日(2016.11.26)の朝日新聞秋田版に『憲法改正めぐり木村教授が講演』と小さなお知らせ記事が掲載された。
ファイル 2016-11-27 22 31 22

ニュースステーションでも毎週コメンテーターとして出演していた。特に戦争法案が憲法違反ということについて報じていた頃に憲法違反であることを明確に解説してくれた人である。これは行ってみなくては。と、言うことで孫たちの発表会が終わってから秋田に電車で向かった。

 憲法についての話を聞いたのだが印象に残ったことを3点書いておきたい。

 まず第1点は。憲法って簡単に言えばどんなものかってことを話してくれた。木村さんは『小学校の廊下の壁にある張り紙のようなもの』という。おそらく聞いていた約300人の聴衆は「エッ?!」と思っただろう。もちろんボクも「なにそれ」と?マークが頭の中に渦巻いた。
 その心は。
 廊下の張り紙のほとんどは「廊下を走らない」とか「あいさつをしましょう」など注意事項が書かれているのである。そう言えば「天網恢々疎にしてもらさず」という張り紙も高校ではあったなぁ。つまり、小学生でも高校生でもやってはいかんよ。と言うことを張り紙にしているのである。
 つまり、憲法は国民の安全装置であるってことだという。権力の暴走。つまりアベシンゾーたちの暴走に憲法は「そんなことをしてはいかんよ」とブレーキをかける、あるいはやめさせることができる装置である。つまり廊下の張り紙みたしなものであると、話してくれた。
 なるほどなぁ。と、納得。それが憲法のもっている権力をしばる立憲主義である。だからアベシンゾーたちはその装置を取り外したくてしかたがないということがわかったのであります。彼らは好き勝手ができないから憲法が邪魔で邪魔でしかたがないからあらゆる詭弁を弄しても、誤魔化しても憲法を変えたくてしかたがないのだ。

 もう一つ印象に残ったのはレジュメの最後に書いている「それについて考え始めた段階で負けということもある」というナゾナゾのような一言である。なんだろう?
 木村さんはこのことについて次のように話を展開した。
 アメリカのトランプが大統領選に勝利したのは誰も信じていなかった。トランプ氏は疑いのない「泡沫候補」だった。それが彼のとんでもない発言をマスコミがおもしろおかしく取り上げているうちに泡沫候補が国民の心をつかんでしまった。そして・・・・。
 日本では自民党の改憲草案をそんなのはありえないとこきおろしたりする集会がたくさんある。自民党憲法草案は憲法としてはアメリカ大統領選にならえば「泡沫候補」のようなお話にならないレベル。立憲主義もなければ国民主権もない。とにかく国民を縛ろうとする義務を課す内容満載である。
 この泡沫候補のような自民党憲法草案を考えるあるいはこきおろす会などでは、自民党の憲法草案を配布したりしてこきおろしている。結局は「お話にならない憲法草案」がどんどん繁殖してゆく。つまり、ダメだダメだと言いながら「宣伝」をしていることになる。そこが「それについて考え始めた段階で負けということもある」ってことの答えだった。
 もともと自民党憲法草案は誰が考えても言及する価値もない代物。それがさも実現されると考え始めた時に負けが始まる可能性があるってことなのだ。
 なるほどなぁ。批判しているうちに宣伝に加担する可能性もあることなんだなぁ。と、目からウロコだった。

 最後に。
 木村さんは「憲法の中で実現されていないことがどれほど多いか」とも言う。国民主権、一人一人が豊かに暮らして行く権利などなど憲法が示していることがないがしろになっている。つまり、実現されていない。それを実現させることが大切だと話した。日本の憲法は押しつけでもない。戦後70年で古びてもいない。もっともっと憲法を使い込んで行こうと話を終えた。

木村草太講演会

  正直に言えば途中で2回ほど居眠りしちゃったけれど勇気をおぼえる話だった。
 日本の憲法は変えちゃいかんってことですね。


本日の交信局

 今はワールドワイドCWコンテストが開催されている。世界中のモールス交信(CW)愛好家がトン・ツー・トン・ツーと猛スピードで交信している。ボクもCW大好きだからチョコチョコと信号を出している。
 今朝、エポさんとおそらく無線では初めての交信をした。記念である。そういえばGYPさんも初めてかな?お二人とも直接には何度も何度も会って酒っこを呑んだり話したりしているのだが・・・。
ところでエポさんは
「コンテストは馬力がネーとダメだすねぇ」
と、言う。ボクもそう思う。それでもダメもとで聞こえている無線局を呼んでみたりして厚い壁にはねかえされてしまう。まったくねぇ。
 そんな中でこりずに交信できた局です。
V63DX ミクロネシア(ポナペ)。仲間のshoさんが彼の国に行って電波を出している。いいなぁ。
VK7NX 9M6NA S57DX E77CFG OH0Z E7DX Z3B
ノーフォーク島、東マレーシア、スロベニア、マケドニア、マーケットリーフ、ボスニアヘルツェゴビナなどかな?その他のヨーロッパはチェコ、ベラルーシ、リトアニア、フランス、オーストリアなどと交信できたが珍しいコールサインは割愛。

と、言うわけで本日のブログもこれにて終了です。

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